2023年1月19日木曜日

白石詩027題華亭銭参園池

題華亭銭参園池

1花裏蔵仙宅、
2簾辺駐客舟。
3浦涵滄海潤、
4雲接洞庭秋。
5草木山山秀、
6闌干処処幽。
7機雲韜世業、
8暇日此夷猶。
 

華亭の銭参(政)の園池(にわ)に題(か)いた

 

1花の裏(なか)に仙(せんにん)の宅(すまい)が蔵れている、

2簾の辺(そば)に客(たびびと)の舟が駐(と)まる。

3浦は滄海に涵(ひた)って潤い、

4雲は洞庭に接して秋だ。

5草木で山山(やまやま)は秀(すばら)しい、

6闌干は処処(あちこち)で幽(ひそ)やか。

7機雲(こどもたち)が世業(じぎょう)を韜(おさ)め、

8暇日(きゅうじつ)は此(ここ)で夷猶(ゆったり)する。


嘉泰二年(1202)、四十八歳の作。 0題華:嘉興府華亭剣、今の浙江省嘉興市。 銭参:銭良臣(?~1189)、字は友魏、華亭の人。淳熙五年に参知政治に除せられた。 園池:『光緒花亭県志』に「城内園林、宋雲間洞天、銭参政良臣園、在里仁坊、内宅居其旁、広輪数里、至今指其坊、猶称銭家府云。府有御書雲漢昭回之閣、興慶堂等。園有東巌堂、巫山十二峯、観音巌、桃花洞、雪窓・・」とある。 1仙宅:庭が「雲間洞天」と呼ばれていたことから。 3滄海:太湖をいう。 4洞庭:太湖にある洞庭山。 7機雲:晋の陸機と陸雲の兄弟。ここは銭良臣の子孫で庭園を受け継いだ兄弟をいう。その一人は銭奇武とされる。銭奇武は『白石歌曲』を刻した。 韜:つつむ。おさめる。 8夷猶:ためらう。

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