2023年1月28日土曜日

白石詩015昔遊詩⑤

昔遊詩

其五

1我乗五板船、
2将入沌河口。
3大江風浪起、
4夜黒不見手。
5同行子周子、
6渠胆大如斗。
7長竿挿蘆席、
8船作野馬走。
9不知何所詣、
10生死付之偶。
11忽聞入草声、
12灯火亦稍有。
13划船遂登岸、
14亟買野家酒。
 

其五

 

(わたし)五板船(おおぶね)に乗って、

(ちょう)ど沌河口に入ろうとした。

大江(かわ)に風と浪が起こり、

4夜のように(くら)く手も不見(みえな)い。

5同行した子周さん()

(かれ)(きも)は大きなこと(ます)(よう)

7長い竿に蘆の(むしろ)を挿すと、

8船は野の馬と()って走る。

何所(どこ)()くのか不知(わからな)い、

10生死は(これ)(ぐうぜん)(たく)す。

11(ふっ)と草に入る(おと)が聞こえ、

12灯火も()(すこ)し有る。

13船を划いで(そのま)ま岸に登ると、

14(すみやか)に野の家の酒を買った。


1五板船:大型の船。 2沌河口:沌河は湖北省にある川の名。沌口は湖北省にある地名。 5子周子:未詳。

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