2022年12月4日日曜日

白石詩057除夜自石湖帰苕渓(其一)

除夜自石湖帰苕渓
〈此詩録寄誠斎得報云所寄十詩有裁雲縫霧之妙思敲金戞玉之竒声〉

其一

1細草穿沙雪半銷、
2呉宮烟冷水迢迢。
3梅花竹裏無人見、
4一夜吹香過石橋。


除夜、石湖から()苕渓に帰る

〈此の詩は(かきとめ)て誠斎に寄せて(へんじ)を得た、(いわ)く、寄せられ()た十詩には裁雲縫霧()妙思、敲金戞玉()竒声が有る、と〉

 

1細い草が(きし)から穿()びて雪は半ば()え、

呉の(きゅうでん)には烟が冷たく、水は迢迢(はる)か。

3梅花は竹の(なか)、見る人は(いな)

4一夜、吹き香らせる、石橋を過ぎて。


紹熙二年(1191)、三十七歳の作。 0石湖:蘇州市西南、太湖に通じる景勝地。范蠡がここから五湖に入った、という。范成大が晩年に居した。 苕渓:湖州にある川。 敲金戞玉:鐘を敲き磬を打つ。詩文の響きが堂堂としている喩え。 1呉宮:春秋時代の呉王の宮殿。

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