2022年12月3日土曜日

白石詩010雪中訪石湖

雪中訪石湖

1雪矸如玉城、
2偏師敢軽犯。
3黄蘆陣野鶩、
4我自将十万。
5三戦渠未降、
6北面石湖范。
7先生霸越手、
8定自一笑粲。

 

雪中訪石湖

 

1雪におおわれた(きし)(ぎょく)(じょうへき)(よう)

(ちい)さな(ぐんたい)で敢えて軽々しく(せめ)られようか。

(かれ)(あし)には(かも)をしき、

(わたし)は自ら十万を(ひき)いている。

5三戦しても(かれら)未降(こうふくしな)いで、

6石湖の(いかだ)に北面して(あなたの臣下となって)いる。

7先生は(えつ)に覇をとなえる(ひと)

定自(きっ)(にっこり)一笑(わら)っているでしょう。


紹熙二年(1191)、三十七歳の作。 0石湖:范成大の号。淳熙十四年(1187)に楊万里の紹介で謁した。 1・2句:『新唐書』「秦系伝」に「(系)与劉長卿善、以詩相贈答、権徳輿曰、長卿自以為五言長城、系用偏師攻之、雖老益壮」とある。「偏師」は、軍隊の分隊、また軍の低い官名。 4十万:しきりに降る雪を喩えた。 5渠:かれ。黄庭堅がよく使う。姜白石は若い頃、熱心に黄庭堅の詩を学んだ。 7先生霸越手:越王勾践を補佐した范蠡になぞらえる。

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