2022年12月15日木曜日

白石詩032悼石湖三首③

悼石湖三首

其三

1未定情鍾痛、
2何堪更悼亡。
3遺書知伏枕、
4来弔只空堂。
5雪裏評詩句、
6梅辺按楽章。
7沈思酒杯落、
8天濶意茫茫。〈意一作正〉

 

情鍾(おさなご)の痛みも未定(さだまらな)いのに、

2更に悼亡(つま)とは(どうし)(たえ)られよう。

(てがみ)(おく)られて伏枕(やまい)を知り、

(とむらい)に来れば()だ空しき堂。

5雪の(なか)、詩句を評し、

6梅の(そば)で楽章を(つく)ったのに。

沈思(かんがえこ)んで酒杯は落ち、

8天は(ひろ)(おもい)茫茫(はてしな)い。


1情鍾:情の集まるところ。『世説新語』「傷逝」に「王戎喪児万子、山簡往省之。王悲不自勝。簡曰、孩抱中物、何至于此。王曰、聖人忘情、最下不及情、情之所鍾、正在我輩」とある。范成大は亡くなる前年に、次女を失っている。 2悼亡:范成大は亡くなる数カ月前に、妻の魏氏を失っている。 3伏枕:病床にある人。

0 件のコメント:

コメントを投稿