2022年12月15日木曜日

白石詩032悼石湖三首②

其二

1未作龍蛇夢、
2驚聞露電身。
3百年無此老、
4千首属何人。
5安得公長健、
6那知事転新。
7酸風憂国涙、
8高塚臥麒麟。

 

龍蛇(ふきつ)な夢を未作(みていな)いのに

露電(はかな)い身となられたと聞いて驚く。

3百年に此のような(おかた)はほかに無く、

4千首はほかの何人(だれ)に属すだろう。

(あなた)長健(すこやか)安得(いてほしか)ったのに、

(どうし)(わか)るだろう、(なにごと)(きゅう)(かわ)るなんて。

(つん)と風がふく、国を憂いて涙する、

高い塚に麒麟が臥している


1龍蛇夢:龍は辰年、蛇は巳年。古代の迷信で、凶歳をいう。『後漢書』「鄭玄伝」に「五年春、夢孔子告之曰、起、起、今年歳在辰、来年歳在巳。既寤、知命当終」とあり、唐・李賢注に「北斉劉昼『高才不遇伝』論玄曰、辰為龍、巳為蛇、歳至龍蛇賢人嗟、玄以讖合之」という。 2露電:朝露は乾きやすく、稲妻は瞬く間に消える。迅速に失われてしまうものの喩え。『金剛般若波羅蜜経』に「一切有為法、如夢幻泡影、如露亦如電、応作如是観」とある。

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