2022年12月6日火曜日

白石詩028同朴翁登卧龍山

同朴翁登卧龍山

1龍尾回平野、
2簷牙出翠微。
3望山憐緑遠、
4坐樹覚春帰。
5草合平呉路、
6鷗忘霸越機。
7午涼松影乱、
8白羽対禅衣。

朴翁の「卧龍山に登る」に(しょうわ)する

 

1龍尾は平野を(めぐ)り、

簷牙(のきさき)翠微(みどり)から出ている。

3山を(みや)れば遠い緑を憐み、

(こかげ)に坐れば春の()るのを(かん)じる。

5草は呉を平らげた路に(かさな)り、

6鷗は霸をとなえた越の(はかりごと)を忘れた。

(ひる)は涼しく松の影は乱れ、

白羽(おうぎ)で禅衣(あなた)に(むか)いあう。


紹熙四年(1193)、三十九歳の作。 0朴翁:葛天民、字は無懐、越州山陰(浙江省紹興)の人。僧となり、字を朴翁といったが、後に還俗し、杭州西湖に居した。 臥龍山:紹興にある山。 6鷗忘霸越機:鷗は機心(たくらみ)があると寄ってこない、という。 8白羽:羽扇。鳥の羽で作った扇。戦いのとき、指揮者や軍師が持って全軍を指揮した。

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