2022年11月28日月曜日

白石詩066三高祠

三高祠

1越国霸来頭已白、
2洛京帰後夢猶驚。
3沈思只羡天随子、
4蓑笠寒江過一生。

三高祠

1(范蠡は)越国に霸となってから()、頭は(とう)に白く、

2(張翰は)洛京(みやこ)から帰って後、夢で()(めざめ)た。

沈思(じっくりかんがえ)てみると()だ天随子(陸亀蒙)だけが(うらや)しい、

4蓑と笠で寒江にて一生を過した。


淳熙十四年(1187)、三十三歳の作?(紹熙二年にも蘇州を訪れている) 0三高祠:呉江県(蘇州)垂虹橋南にあった。三高は、范蠡・張翰・陸亀蒙の三人。范成大『呉郡志』巻十三「祠廟」下に見える。范蠡は春秋時代の越の政治家・軍人。越王勾践に仕え、勾践を春秋五覇に数えられるまでに押し上げた。張翰は晋代の文人。洛陽で斉王司馬冏に召し出されたが、秋風が立つのを見て故郷の呉の菰(まこも)の料理・蓴(じゅんさい)の吸い物・鱸魚の膾(なます)を思い出し、官を捨てて故郷に帰った。陸亀蒙は唐代の詩人。各地を遊歴した後、故郷に帰り、隠遁して晴耕雨読の生活を過ごし、天隨子と号した。 2夢猶驚:張翰が帰郷してまもなく、司馬冏が敗れた。間一髪で難を逃れたが、悪夢で目覚めるほどだった。

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