1句入氷輪冷、
2愁因玉宇開。
3可無如此客、
4猶恨不能杯。
5好句長城立、
6寒鴉結陣来。
7箜篌莫停手、
8𢬵却断腸回。
坐上にて約斎に和す
1句は氷輪に入って冷たく、
2愁いは玉宇に因って開く。
3此の如な客が可無いが、
4猶り恨めしい、杯を不能いことが。
5好しい句は長城のように立え、
6寒しい鴉は結陣して来る。
7箜篌の手を停めるのはやめてくれ、
8断腸て回っても𢬵却いから。
慶元六年(1200)、四十六歳の作。 0約斎:張鎡(1153~?)、字は功甫、号は約斎、臨安(浙江省杭州)の人。循王張俊の曾孫。詩詞のほか竹石古木の画にすぐれた。詩は陸游に学び、尤袤・楊万里・辛棄疾らとも交遊があった。姜白石を支援して、杭州に住まわせた。 8𢬵却:唐宋の俗語、喜んで~する。晏幾道「鷓鴣天」詞に「彩袖慇懃捧玉鍾、当年𢬵却酔顔紅」とある。
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