2022年10月11日火曜日

280酔花陰(李清照)

酔花陰  李清照

1薄霧濃雲愁永昼、瑞脳腦銷金獣。
2佳節又重陽、玉枕紗厨、半夜涼初透。

3東籬把酒黄昏後、有暗香盈袖。
4莫道不消魂、簾巻西風、人比黄花瘦。

1うすい霧、濃い雲、ながい昼を愁う、瑞腦が香炉で消える。
2よい時だ、また重陽の、玉の枕に紗のとばり、夜更けに涼しさがやっと透けてくる。

3東のまがきで酒を手にする、黄昏ののち、ほのかな香りが袖に満ちる。
4寂しくないと言ってはいけない、簾が秋風に巻きあげられ、私は黄菊よりも瘦せているのだから。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1瑞脳:「龍脳」ともいう、結晶で、香料の一種。 銷:「噴」とするテキストもある。 金獣:獣の形をした銅の香炉。 2紗厨:紗のとばり。蚊よけに用いる。 4比:「似」とするテキストもある。

 

1薄い霧、濃い雲、(なが)い昼を愁う、瑞腦が金獣(こうろ)()える。

佳節(よいとき)だ、()重陽(ちょうよう)、玉の枕に紗の(とばり)半夜(よふけ)に涼しさが(やっ)(すけ)る。

 

3東の(まがき)で酒を(てにす)る、黄昏の後、(ほのか)な香りが有る、袖に()ちて。

不消魂(さびしくな)いと()っては(いけな)い、簾が西風(あきのかぜ)に巻きあげられ、(わたし)黄花(きく)より()も瘦せているのだから。


zuì huā yīn

1 bó wù nóng yún chóu yǒng zhòu,ruì nǎo nǎo xiāo jīn shòu.
2 jiā jié yòu chóng yáng,yù zhěn shā chú,bàn yè liáng chū tòu.

3 dōng lí bǎ jiǔ huáng hūn hòu,yǒu àn xiāng yíng xiù.
4 mò dào bù xiāo hún,lián juǎn xī fēng,rén bǐ huáng huā shòu.

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