2022年10月11日火曜日

278金明池(僧揮)

金明池  僧揮

1天闊雲高、渓横水遠、晚日寒生軽暈。
2閑階静・楊花漸少、朱門掩・鶯声猶嫩。
3悔匆匆・過却清明、旋占得余芳、已成幽恨。
4却幾日陰沈、連宵慵困、起来韶華都尽。

5怨入双眉閑闘損、乍品得情懐、看承全近。
6深深態・無非自許、厭厭意・終羞人問。
7争知道・夢裏蓬萊、待忘了余香、時伝音信。
8縦留得鶯花、東風不住、也則眼前愁悶。

1天は広く雲は高く、川は目の前、流れる水は遠く、夕暮れの太陽は寒く軽く暈(かさ)がかかっている。
2ひとけのない階段は静か、柳のわたが次第に少なくなり、門は閉ざされ、鶯の声がまだ柔らかい。
3悔いる、そそくさと清明をすぎてしまった。あわてて残っている花を留めようとするが、すでにひそかな恨みとなっている。
4思いがけず幾日も沈み込み、毎夜ものうく、起きて見れば花はすべて散っていた。

5怨みを眉に込め、むだにやつれ、ふっと懐かしさを味わう、仔細に見ればすべて馴染みな風景。
6心底がっかりする、どれも自ら望んだこと、あきあきした気持ちで、ずっと人に問うのも恥ずかしい。
7あなたはどうして分かるだろう、夢の中の蓬萊で、残り香を忘れても、たまに手紙が届くのを私が待っていよう、とは。
8たとえ鶯と花を留められても、春風は留まらない、やはり目の前には愁い。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
5看承全近:子細に見ると、とても親しい。 8也則:依然として。

1天は(ひろ)く雲は高く、(かわ)(めのまえ)、水は遠く、(ゆうぐれ)(たいよう)は寒く軽く(かさ)が生じる。

(ひとけな)(きざはし)は静か、楊花(やなぎのわた)(しだい)に少くなり、朱門は(とざ)され、鶯の声が()(やわら)かい。

3悔いる、匆匆(そそくさ)と清明を過却(すごしてしま)った、(あわて)(のこ)っている(はな)占得(とどめ)ようとするが、(すで)幽恨(うらみ)と成っている。

(おもいがけ)ず幾日も陰沈(しずみこ)み、連宵(まいよ)慵困(ものう)く、起来(おき)てみれば韶華(はな)(すべ)()っていた。

 

5怨みを双眉(まゆ)()め、(むだ)闘損(やつ)れ、(ふっ)情懐(おもい)品得(あじわ)う、看承(しさいにみ)れば全て(なじ)み。

深深(しんそこ)(がっかり)する、無非(どれも)自ら(のぞ)んだこと、厭厭(あきあき)した(きもち)で、(ずっ)と人に問うのも(はずか)しい。

(どうし)知道(わか)るだろう、夢の(なか)の蓬萊で、余香(のこりが)忘了(わすれ)ても、(たま)音信(てがみ)(とど)くのを待っていよう、とは。

(たと)え鶯と花を留得(とどめ)られても、東風(はるかぜ)不住(とどまらな)い、やはり(也則)眼前には愁悶(うれ)い。


jīn míng chí

1 tiān kuò yún gāo,xī héng shuǐ yuǎn,wǎn rì hán shēng qīng yūn.
2 xián jiē jìng、yáng huā jiàn shǎo,zhū mén yǎn、yīng shēng yóu nèn.
3 huǐ cōng cōng、guò què qīng míng,xuàn zhàn dé yú fāng,yǐ chéng yōu hèn.
4 què jǐ rì yīn shěn,lián xiāo yōng kùn,qǐ lái sháo huá dōu jìn.

5 yuàn rù shuāng méi xián dòu sǔn,zhà pǐn dé qíng huái,kàn chéng quán jìn.
6 shēn shēn tài、wú fēi zì xǔ,yàn yan yì、zhōng xiū rén wèn.
7 zhēng zhī dào、mèng lǐ péng lái,dài wàng liǎo yú xiāng,shí chuán yīn xìn.
8 zòng liú dé yīng huā,dōng fēng bú zhù,yě zé yǎn qián chou mèn.

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