2022年10月11日火曜日

277紫萸香慢(姚雲文)

紫萸香慢  姚雲文

1近重陽・偏多風雨、絶憐此日暄明。
2問秋香濃未、待携客・出西城。
3正自羈懐多感、怕荒台高処、更不勝情。
4向樽前又憶・漉酒插花人、只座上・已無老兵。

5淒清。
6浅酔還醒、愁不肯・与詩平。
7記長楸走馬、雕弓●柳、前事休評。
8紫萸一枝伝賜、夢誰到・漢家陵。
9尽烏紗・便随風去、要天知道、華髮如此星星、歌罷涕零。

1重陽が近くなって、わざわざ風雨が多かったが、この日はよく晴れてまったく素晴らしい。
2尋ねる、秋の香りは濃くなったかまだか、客を連れて、西城を出てみようか。
3ちょうど独りで旅の思いはあふれ、荒れた台の高処では、さらに思いに堪えないだろう。
4酒宴でまた思う、酒を漉し花を插した人を、ただ席にはすでに老兵もいない。

5わびしい。
6すこし酔ってまた醒める、愁いは詩と同じとは言えない、もっと強い。
7思い出す、喬木に沿って馬を走らせ、弓で柳を射た、昔のことは語るのはやめよう。
8紫萸の一枝が下賜されても、夢で誰が漢家の陵墓に到っただろう。
9すべて帽子をそのまま風に随って飛ばし、天に知らせよう、白髪がこれほどにもバラバラしている、と。歌い終わって、涙がこぼれる。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
3荒台:彭城の戯馬台、宋の武帝が重陽の節句に登った。 4漉酒:陶淵明は葛の頭巾で酒を漉した。「漉」は濾過すること。 老兵:晋の謝奕は桓温に酒を強要したが、逃げられたので、桓温の一兵士と飲み、「一老兵を失い、一老兵を得た」と言った。借りて、酒飲み友だちをいう。 7楸:落葉の喬木、高さは三十メートルにもなる。 ●(「扌」+「竹」の下に「乍」):音は「責」、射ること。 8紫萸:茱萸。重陽の時に、これを帯びて邪を避ける。 9烏紗随風:孟嘉が帽子を落とした故事。劉克荘216「賀新郎 九日」の注、参照。

1重陽が近づき、(わざわ)ざ風雨が多い、()の日は暄明(よくはれ)れて(まった)(すばら)しい。

(たず)ねる、秋の香りは濃くなったか(まだ)か、客を()れて、西城を出て()ようか。

(ちょう)(ひとり)羈懐(たびのおもい)多感(あふ)れ、荒れた台の高処では、更に(おもい)不勝(たえな)(だろ)う。

樽前(しゅえん)()()(おも)う、酒を漉し花を插した人を、只だ座上(せき)には已に老兵も(いな)い。

 

淒清(わび)しい。

(すこ)し酔って()た醒める、愁いは詩()(おな)じとは不肯(いえな)い。

(おもいだ)す、長楸(きょうぼく)に馬を走らせ、雕弓(ゆみ)で柳を()た、前事(むかしのこと)(かた)るのは(やめ)よう。

8紫萸の一枝が伝賜(くだ)されても、夢で誰が漢家の(みささぎ)に到っただろう。

(すべ)烏紗(ぼうし)便(そのま)ま風に随って去らせ、天に知道(しら)よう()華髮(しらが)如此(これほど)にも星星(ぱらぱら)、歌い(おわ)って(なみだ)(こぼ)れる。


zǐ yú xiāng màn

1 jìn chóng yáng、piān duō fēng yǔ,jué lián cǐ rì xuān míng.
2 wèn qiū xiāng nóng wèi,dài xié kè、chū xī chéng.
3 zhèng zì jī huái duō gǎn,pà huāng tái gāo chù,gèng bú shèng qíng.
4 xiàng zūn qián yòu yì、lù jiǔ chā huā rén,zhǐ zuò shàng、yǐ wú lǎo bīng.

5 qī qīng.
6 qiǎn zuì hái xǐng,chóu bù kěn、yǔ shī píng.
7 jì cháng qiū zǒu mǎ,diāo gōng zé liǔ,qián shì xiū píng.
8 zǐ yú yì zhī chuán cì,mèng shuí dào、hàn jiā líng.
9 jìn wū shā、biàn suí fēng qù,yào tiān zhī dào,huá fà rú cǐ xīng xīng,gē bà tì líng.

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