2022年10月10日月曜日

261賀新郎(蔣捷)

賀新郎  蔣捷

1夢冷黄金屋。
2嘆秦箏・斜鴻陣裏、素弦塵撲。
3化作嬌鶯飛帰去、猶認紗窓旧緑。
4正過雨・荊桃如菽。
5此恨難平君知否。
6似瓊台・湧起弾棋局。
7消瘦影、嫌明燭。

8鴛楼碎瀉東西玉。
9問芳蹤・何時再展、翠釵難卜。
10待把宮眉横雲様、描上生綃画幅。
11怕不是・新来妝束。
12彩扇紅牙今都在、恨無人・解聴開元曲。
13空掩袖、倚寒竹。

1夢の中の黄金の部屋は冷たい。
2嘆く、秦箏の斜めの箏柱、弦には塵が積もっている。
3鶯になって飛んで帰れば、まだ窓辺の昔のままの緑を分かるだろうか。
4ちょうど雨が降り過ぎて、サクランボが豆のようにふくらむ。
5この恨みは静めるのが難しい、君は知っているかどうか。
6玉の台が盛り上がる弾棋の盤のように。
7痩せた影は、明るい灯火を嫌う。

8鴛楼で酒杯は砕け散った。
9あの人の消息を尋ねる、いつ再び会えるだろう、かんざしで占うのは難しい。
10眉を横たわる雲のように、絹の画に描く頃には。
11 流行の化粧ではなくなってしまうのが心配だ。
12歌扇と拍板は今もすべてあるのに、開元の曲を分かる人がいないのが恨めしい。
13むなしく袖で涙をおおい、竹にもたれる。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
2斜鴻陣:箏の上に柱(ことじ)が雁の陣のように斜めに並んでいるさま。 4荊桃:桜桃。菽:豆。 6弾棋局:「弾棋」は古代の遊戯の一種。「棋局」は碁盤、中間が隆起していて四周は低く平らなので、中心部分を「似瓊台湧起」と形容している。李商隠「柳枝」詩に「玉作弾棋局、中心亦不平(玉もて弾棋の局を作るも、中心 亦た平らかならず)」とある。 8鴛楼:鴛鴦楼、宮中の楼殿の名。 東西玉:「玉東西」ともいう、酒杯の名。 12紅牙:漆で赤い牙板、打って拍子をとる楽器。 開元:唐の玄宗の年号、唐代でもっとも栄えた。 13倚寒竹:杜甫「佳人」詩に「天寒翠袖薄、日暮倚修竹(天寒く 翠袖薄く、日暮れて修竹に倚る)」とある。

1夢の黄金の(へや)は冷たい。

2嘆く、秦箏の斜めの鴻陣(ことじ)(うち)素弦(げん)には塵が(つも)る。

嬌鶯(うぐいす)化作()って飛んで帰去(かえ)れば、()紗窓(まどべ)(むかし)の緑を(わか)るだろうか。

(ちょう)ど雨が過ぎ、荊桃(さくらんぼ)(まめ)(よう)

()の恨みは(しず)め難い、君は知っているか(どう)か。

瓊台(たまのだい)湧起(もりあが)る弾棋の(ばん)(よう)に。

(やせ)、明るい(ともしび)を嫌う。

 

8鴛楼で東西玉(さかづき)碎瀉(くだけ)た。

芳蹤(しょうそく)(たず)ねる、何時(いつ)再び()えるだろう、翠釵(かんざし)(うらな)うのは難しい。

10宮眉(まゆ)()横たわる雲の様に、(きぬ)画幅()描上(えが)(ころ)には。

11 新来(はやり)妝束(けしょう)では不是(なくな)ってしまうのが(こわ)い。

12彩扇(おうぎ)紅牙(カスタネット)は今も(すべ)()るのに、開元の曲を解聴(わか)る人が(いな)いのが恨めしい。

13(むな)しく袖で掩い、寒竹(たけ)(もた)れる。


hè xīn láng

1 mèng lěng huáng jīn wū.
2 tàn qín zhēng、xié hóng zhèn lǐ,sù xián chén pū.
3 huà zuò jiāo yīng fēi guī qù,yóu rèn shā chuān jiù lǜ.
4 zhèng guò yǔ、jīng táo rú shū.
5 cǐ hèn nán píng jūn zhī fǒu.
6 sì qióng tái,yǒng qǐ dàn qí jú.
7 xiāo shòu yǐng,xián míng zhú.

8 yuān lóu suì xiè dōng xī yù.
9 wèn fāng zōng、hé shí zài zhǎn,cuì chāi nán bǔ.
10 dài bǎ gōng méi héng yún yàng,miáo shàng shēng xiāo huà fú.
11 pà bú shì、xīn lái zhuāng shù.
12 cǎi shàn hóng yá jīn dōu zài,hèn wú rén、jiě tīng kāi yuan qǔ.
13 kōng yǎn xiù,yǐ hán zhú.

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