高陽台 周密
送陳君衡被召1照野旌旗、朝天車馬、平沙万里天低。
2宝帯金章、樽前茸帽風欹。
3秦関汴水経行地、想登臨・都付新詩。
4縦英遊・畳鼓清笳、駿馬名姫。
5酒酣応対燕山雪、正冰河月凍、暁隴雲飛。
6投老残年、江南誰念方回。
7東風漸緑西湖岸、雁已還・人未南帰。
8最関情・折尽梅花、難寄相思。
陳君衡が召されたのを見送る
1野に映える旗、天子にまみえる車馬、万里の砂漠に空は低い。
2宝玉の帯と金の印章をつけた君、送別の宴で革の帽子が風に傾いた。
3函谷関と汴河は君が通過する地、きっと高いところに登って遠く眺めながら、新しい詩を作るだろう。
4ほしいままに遊んで、太鼓を打ち笳を鳴らすだろう、駿馬と名姫を供にして。
5宴たけなわになれば、きっと燕山の雪に向かうだろう、ちょうど冰河に月は凍り、暁の隴頭に雲が流れて。
6老いさらばえて、江南にいる私を、誰があの賀方回のように思うだろう。
7春風はしだいに西湖の岸を緑にし、雁がすでに帰るころ、君はまだ南に帰らない。
8とりわけ切ないのは、梅の花を折り尽くしても、思いを寄せ難いことだ。
gāo yáng tái
sòng chén jūn héng bèi zhào
1 zhào yě jīng qí,cháo tiān chē mǎ,píng shā wàn lǐ tiān dī.
2 bǎo dài jīn zhāng,zūn qián róng mào fēng qī.
3 qín guān biàn shuǐ jīng xíng dì,xiǎng dēng lín、dōu fù xīn shī.
4 zòng yīng yóu、dié gǔ qīng jiā,jùn mǎ míng jī.
5 jiǔ hān yìng duì yān shān xuě,zhèng bīnghé yuè dòng,xiǎo lǒng yún fēi.
6 tóu lǎo cán nián,jiāng nán shuí niàn fāng huí.
7 dōng fēng jiàn lǜ xī hú àn,yàn yǐ hái、rén wèi nán guī.
8 zuì guān qíng、zhé jìn méi huā,nán jì xiāng sī.
3秦関汴水経行地、想登臨・都付新詩。
4縦英遊・畳鼓清笳、駿馬名姫。
5酒酣応対燕山雪、正冰河月凍、暁隴雲飛。
6投老残年、江南誰念方回。
7東風漸緑西湖岸、雁已還・人未南帰。
8最関情・折尽梅花、難寄相思。
陳君衡が召されたのを見送る
1野に映える旗、天子にまみえる車馬、万里の砂漠に空は低い。
2宝玉の帯と金の印章をつけた君、送別の宴で革の帽子が風に傾いた。
3函谷関と汴河は君が通過する地、きっと高いところに登って遠く眺めながら、新しい詩を作るだろう。
4ほしいままに遊んで、太鼓を打ち笳を鳴らすだろう、駿馬と名姫を供にして。
5宴たけなわになれば、きっと燕山の雪に向かうだろう、ちょうど冰河に月は凍り、暁の隴頭に雲が流れて。
6老いさらばえて、江南にいる私を、誰があの賀方回のように思うだろう。
7春風はしだいに西湖の岸を緑にし、雁がすでに帰るころ、君はまだ南に帰らない。
8とりわけ切ないのは、梅の花を折り尽くしても、思いを寄せ難いことだ。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0陳君衡:名は允平、号は西麓、四明の人。宋が滅亡した後、召されて大都(今の北京)に行って官吏となった。詞集『日湖漁唱』がある。 2茸帽風欹:皮の帽子が風に吹かれて斜めに傾くさま。『北史』「独孤信伝」に「信が秦州で狩をした時、日が暮れて、馬を急がせて入城すると、帽子がわずかに傾いた。翌朝から帽子をかぶる官吏たちは、みな信を慕って帽子を傾けてかぶるようになった」とある。「欹」は「欺」とするテキストもある。 4畳鼓清笳:王維「燕支行」に「畳鼓遙翻瀚海波、鳴笳乱動天山月(畳鼓 遙かに翻す 瀚海の波、鳴笳 乱りに動かす 天山の月)」とある。鼓を細かく打つことを「畳」という。 6方回:賀鋳の字。賀鋳は「青玉案」詞の「試問閑愁都幾許。一川煙草、満城風絮、梅子黄時雨(試問す 閑愁 都て幾許ぞ。一川の煙草、満城の風絮、梅子 黄時の雨)」で有名で、黄庭堅の詩に「解道当年断腸句、世間唯有賀方回(当年 断腸の句を解道せんとすれば、世間 唯だ有り 賀方回)」とある。作者は借りて自らをなぞらえた。
0陳君衡:名は允平、号は西麓、四明の人。宋が滅亡した後、召されて大都(今の北京)に行って官吏となった。詞集『日湖漁唱』がある。 2茸帽風欹:皮の帽子が風に吹かれて斜めに傾くさま。『北史』「独孤信伝」に「信が秦州で狩をした時、日が暮れて、馬を急がせて入城すると、帽子がわずかに傾いた。翌朝から帽子をかぶる官吏たちは、みな信を慕って帽子を傾けてかぶるようになった」とある。「欹」は「欺」とするテキストもある。 4畳鼓清笳:王維「燕支行」に「畳鼓遙翻瀚海波、鳴笳乱動天山月(畳鼓 遙かに翻す 瀚海の波、鳴笳 乱りに動かす 天山の月)」とある。鼓を細かく打つことを「畳」という。 6方回:賀鋳の字。賀鋳は「青玉案」詞の「試問閑愁都幾許。一川煙草、満城風絮、梅子黄時雨(試問す 閑愁 都て幾許ぞ。一川の煙草、満城の風絮、梅子 黄時の雨)」で有名で、黄庭堅の詩に「解道当年断腸句、世間唯有賀方回(当年 断腸の句を解道せんとすれば、世間 唯だ有り 賀方回)」とある。作者は借りて自らをなぞらえた。
陳君衡が召されたのを送る
1野に照える旌旗、天に朝える車馬、万里の平沙に天は低い。
2宝帯と金章をつけ、樽前で茸帽が風で欹く。
3秦関と汴水は経行する地、想う、登臨って新しい詩を都付ると。
4縦に英遊んで、鼓を畳ち笳を清し、駿馬と名姫と。
5酒酣に応と燕山の雪に対う、正ど冰河に月は凍り、暁の隴に雲が飛れる。
6投老残年えて、江南を誰が方回のように念うだろう。
7東風は漸に西湖の岸を緑にし、雁が已に還るころ、人は未だ南に帰らない。
8最も関情いのは、梅の花を折り尽くしても、相思を寄せ難いことだ。
gāo yáng tái
sòng chén jūn héng bèi zhào
1 zhào yě jīng qí,cháo tiān chē mǎ,píng shā wàn lǐ tiān dī.
2 bǎo dài jīn zhāng,zūn qián róng mào fēng qī.
3 qín guān biàn shuǐ jīng xíng dì,xiǎng dēng lín、dōu fù xīn shī.
4 zòng yīng yóu、dié gǔ qīng jiā,jùn mǎ míng jī.
5 jiǔ hān yìng duì yān shān xuě,zhèng bīnghé yuè dòng,xiǎo lǒng yún fēi.
6 tóu lǎo cán nián,jiāng nán shuí niàn fāng huí.
7 dōng fēng jiàn lǜ xī hú àn,yàn yǐ hái、rén wèi nán guī.
8 zuì guān qíng、zhé jìn méi huā,nán jì xiāng sī.
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