2022年10月9日日曜日

254摸魚児(劉辰翁)

摸魚児  劉辰翁

酒辺留同年徐雲屋

1怎知他・春帰何処。
2相逢且尽尊酒。
3少年裊裊天涯恨、長結西湖煙柳。
4休回首、但細雨断橋、憔悴人帰後。
5東風似旧、向前度桃花、劉郎能記、花復認郎否。

6君且住、草草留君剪韮、前宵正恁時候。
7深杯欲共歌声滑、翻湿春衫半袖。
8空眉皺、看白髪尊前、已似人人有。
9臨分把手、嘆一笑論文、清狂顧曲、此会幾時又。

酒の席で同年の徐雲屋を引き留める

1どうして分かるだろう、あの、春がどこに帰るかを。
2会ったらしばらく酒を尽そうよ。
3若者はふらふらと天の果てに行くことを恨んで、いつも西湖のけぶる柳を結んだ。
4振り返るのはやめよう、ただ細かな雨が断橋に降るだけ、憔悴した人が帰った後は。
5春風は昔のように、以前訪れた桃の花に向かう、劉さんは花を覚えていられるが、花もまた彼を分かるかどうか。

6君よ、しばらく留まってくれ、そそくさと君を留めるため韮を切ったよ、前の夜もちょうどこの頃だった。
7酒杯をいっぱいにして共に声滑らかに歌おうとすると、かえって春の衣は半ば袖を湿らせてしまう。
8むなしく眉をひそめる、白髪頭が酒樽の前に見える、すでに誰もがそんな様子だ。
9分かれ際に手をとり、嘆く、笑って文を論じ、思うままに曲にケチを付ける、この集いはいつまたあろうか、と。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0徐雲屋:作者と同じ年に進士に合格した友人。 5「東風」四句:唐・劉禹錫「再遊玄都観」詩に「種桃道士帰何処、前度劉郎今又来(桃を種えし道士 何処にか帰す、前度の劉郎 今 又た来たる)」とある。 6剪韮:杜甫「贈衛八処士」詩に「夜雨剪春韮、新炊間黄粱(夜雨に春韮を剪り、新炊に黄粱を間う)」とある。 恁:この。 9論文:杜甫「春日憶李白」詩に「何時一樽酒、重与細論文(何れの時か一樽の酒、重ねて与に細かに文を論ぜん)」とある。 顧曲:『三国志』呉志「周瑜伝」に、幼い頃から音楽に精通し、酒を三杯飲んだあとでも、誤りがあれば必ず分かり、必ず振り向いたので、世の人々は俗謡で「曲に誤り有れば、周郎顧みる」と歌った、という。

 

酒の(せき)で同年の徐雲屋を留める

 

(どうし)(わか)るだろう、()の、春が何処に帰るかを。

相逢()ったら(しばら)尊酒(さけ)を尽そうよ。

少年(わかもの)裊裊(ふらふら)天涯(てんのはて)を恨み、(いつ)も西湖の煙る柳を結んだ。

回首(ふりかえ)るのは()めよう、但だ細かな雨だけが断橋に、憔悴した人が帰った後は。

東風(はるかぜ)(むかし)(よう)に、前度(いぜん)の桃の花に向かう、劉(さん)(おぼえ)いられる()が、花も()(かれ)(わか)るか(どう)か。

 

6君よ、(しばら)(とどま)ってくれ、草草(そそくさ)と君を留めるため韮を()ったよ、前の(よる)(ちょう)()時候(ころ)だった。

7杯を(いっぱい)にして共に声滑らかに歌おう()(かえ)って春の(ころも)は半ば袖を湿(しめ)らせる。

(むな)しく眉を皺める、白髪(しらがあたま)尊前(さかだるのまえ)()える、(すで)人人(だれ)もが有似(そんなようす)だ。

9分かれ(ぎわ)に手を()り、嘆く、一笑(わら)って文を論じ、清狂(おもうまま)に曲に(ケチつけ)る、()(つどい)幾時(いつ)()たあろうか、と。


mō yú ér

jiǔ biān liú tóng nián xú yún wū

1 zěn zhī tā、chūn guī hé chù.
2 xiāng féng qiě jìn zūn jiǔ.
3 shào nián niǎo niǎo tiān yá hèn,cháng jié xī hú yān liǔ.
4 xiū huí shǒu,dàn xì yǔ duàn qiáo,qiáo cuì rén guī hòu.
5 dōng fēng sì jiù,xiàng qián dù táo huā,liú láng néng jì,huā fù rèn láng fǒu.

6 jūn qiě zhù,cǎo cǎo liú jūn jiǎn jiǔ,qián xiāo zhèng nín shí hòu.
7 shēn bēi yù gòng gē shēng huá,fān shī chūn shān bàn xiù.
8 kōng méi zhòu,kàn bái fà zūn qián,yǐ sì rén rén yǒu.
9 lín fēn bǎ shǒu,tàn yí xiào lùn wén,qīng kuáng gù qǔ,cǐ huì jǐ shí yòu.

0 件のコメント:

コメントを投稿