2022年10月8日土曜日

249青玉案(無名氏)

青玉案  無名氏

1年年社日停針線、怎忍見・双飛燕。
2今日江城春已半、一身猶在、乱山深処、寂寞渓橋畔。

3春衫著破誰針線、点点行行涙痕満。
4落日解鞍芳草岸、花無人戴、酒無人勧、酔也無人管。

1くる年もくる年も社日は針と糸をやめて、女性たちは外へ遊びに出る、私はつがいの燕を見ているのが耐えられない。
2今日の川沿いの街は、春すでに半ば、この身はまだいる、山々の奥、寂しい川の橋のほとりに。

3春の衣は着ているうちに破れてしまった、誰が縫ってくれるだろう、ぽたぽたはらはら、涙のあとがいっぱい。
4日が落ち鞍を解く草しげる岸、花は挿す人なく、酒は勧める人なく、酔ってもかまう人はいない。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0無名氏:もとは「黄公紹」となっているが、唐圭璋『箋注』「自序」に「無名氏「青玉案」が誤って黄公紹の作とされている。詞の後注に黄公紹とあるが、『在軒詞』にはこの作品は収録されていない。秦刻本『陽春白雪』『翰墨大全』『花草粋編』などはこの作品を引用するがいずれも作者は記していない。ただ『詞林万選』『歴代詩余』のみ、黄公紹の作とする」とある。 1社日停針線:唐宋時代の女性は、社日には針と糸を持たなかった。張籍「呉楚歌詞」に「今朝社日停針線、起向朱桜樹下行(今朝の社日 針線を停め、起きて朱桜の樹の下に向かい行く)」とある。 3誰針線:誰が縫ったり作ったりしたのか。

1くる年もくる年も社日は針と線(いと)を停(や)める、双(つがい)の飛燕(つばめ)を見ているのが怎忍(たえられな)い。

2今日の江(かわ)ぞいの城(まち)は春已(すで)に半ば、一身(このみ)は猶(ま)だ在(い)る、乱山(やまやま)の深処(おく)、寂寞(さび)しい渓(かわ)の橋の畔(ほとり)に。

 

3春の衫(ころも)は著(き)破(やぶ)れた、誰が針線(ぬ)ってくれるだろう、点点行行(ぽたぽたはらはら)と涙の痕(あと)が満(いっぱ)い。

4日が落ち鞍を解く芳草(くさ)の岸、花は戴(さ)す人無く、酒は勧める人無く、酔っても(也)管(かま)う人は無(いな)い。


qīng yù àn

1 nián nián shè rì tíng zhēn xiàn,zěn rěn jiàn、shuāng fēi yàn.
2 jīnrì jiāng chéng chūn yǐ bàn,yì shēn yóu zài,luàn shān shēn chù,jì mò xī qiáo pàn.

3 chūn shān zhuó pò shuí zhēn xiàn,diǎn diǎn hang háng lèi hén mǎn.
4 luò rì jiě ān fang cǎo àn,huā wú rén dài,jiǔ wú rén quàn,zuì yě wú rén guǎn.

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