2022年10月8日土曜日

248大有(潘希白)

大有  潘希白

九日

1戯馬台前、采花籬下、問歳華・還是重九。
2恰帰来・南山翠色依旧。
3簾櫳昨夜聴風雨、都不似登臨時候。
4一片宋玉情懐、十分衛郎清瘦。

5紅萸佩、空対酒。
6砧杵動微寒、暗欺羅袖。
7秋已無多、早是敗荷衰柳。
8強整帽檐欹側、曾経向天涯搔首。
9幾回憶・故国蓴鱸、霜前雁後。

九日

1戯馬台の前、花を採る垣根のもと、月日を問えば、また重九の日。
2ちょうど私は帰って来た、南山の緑は昔のまま。
3簾と窓の向こう、昨夜は風雨の音が聴こえた、すべていま登臨する時とは違って。
4宋玉と同じ一片の思い、衛郎と同じ十分に痩せた姿で。

5茱萸の帯をして、むなしく酒を飲む。
6砧をうつ杵の音がかすかな寒さを動かし、ひそかに薄絹の袖に忍び込む。
7秋はすでに少ない、早くも枯れたハスと枯れた柳。
8むりに帽子を軒で整え、手すりにもたれる、かつて天の果てで頭を掻いていたことがあった。
9幾たびか思い出す、故郷の味、霜が降りる前、雁が去った後に。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1戯馬台:宋の武帝が重陽の時に登った。呉文英224「霜葉飛」の「荒台」の注、参照。 4宋玉:「九弁」を作った。「悲哉秋之為気也(悲しいかな 秋の気為るや)」の語がある。柳永039「戚氏」の注、参照。 衛郎:晋の人、衛玠。周邦彦106「大酺」の注、参照。 5紅萸佩:重陽の節句には、茱萸を帯びる風習があった。呉文英224「霜葉飛」の注、参照。 8整帽檐:晋の孟嘉が重陽で高いところに登り、風で帽子を吹き落とされた故事。劉克荘216「賀新郎 九日」の注、参照。 9蓴鱸:晋の張翰が秋風の立つのを見て、故郷の蓴菜のスープと鱸魚の膾(なます)を思い出した故事。辛棄疾174「水龍吟」の注、参照。

九日

 

1戯馬台の前、花を采(と)る籬(まがき)の下(もと)、歳華(つきひ)を問えば、還是(ま)た重九。

2恰(ちょう)ど帰って来た、南山の翠色(みどり)は依旧(むかしのまま)。

3簾と櫳(まど)、昨夜は風雨が聴こえた、都(すべ)て登臨する時候(とき)とは不似(ちが)って。

4一片の宋玉の情懐(おもい)、十分な衛郎の清瘦(すがた)。

 

5紅萸(しゅゆ)の佩(おび)で、空(むな)しく酒に対(むか)う。

6砧(きぬた)の杵が微(かす)かな寒さを動かし、暗(ひそ)かに羅(うすぎぬ)の袖を欺く。

7秋は已に無多(すくな)い、早是(はやく)も敗(か)れた荷(はす)と衰(か)れた柳。

8強(むり)に帽(ぼうし)を檐(のき)で整え欹側(もた)れる、曾(か)て天涯で(向)首(あたま)を搔いたことが経(あ)った。

9幾(いくたび)か回憶(おもいだ)す、故国(ふるさと)の蓴鱸(あじ)、霜の前、雁の後に。


dà yǒu

jiǔ rì

1 xì mǎ tái qián,cǎ ihuā lí xià,wèn suì huá、hái shì chóng jiǔ.
2 qià guī lái、nán shān cuì sè yīj iù.
3 lián lóng zuó yè tīng fēng yǔ,dōu bú sì dēng lín shí hòu.
4 yí piàn sòng yù qíng huái,shí fēn wèi láng qīng shòu.

5 hóng yú pèi,kōng duì jiǔ.
6 zhēn chǔ dòng wēi hán,àn qī luó xiù.
7 qiū yǐ wú duō,zǎo shì bài hé shuāi liǔ.
8 qiáng zhěng mào yán qī cè,céng jīng xiàng tiān yá sāo shǒu.
9 jǐ huí yì、gù guó chún lú,shuāng qián yàn hòu.

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