2022年10月4日火曜日

231祝英台近(呉文英)

祝英台近  呉文英

春日客亀渓遊廢園

1采幽香、巡古苑、竹冷翠微路。
2鬥草渓根、沙印小蓮歩。
3自憐両鬢清霜、一年寒食、又身在・雲山深処。

4昼閑度、因甚天也慳春、軽陰便成雨。
5緑暗長亭、帰夢趁風絮。
6有情花影欄杆、鶯声門径、解留我・霎時凝佇。

春の日、亀渓に客となり廃園で遊んだ

1花を摘み、庭をめぐる、竹が冷たく青い小径。
2草を闘わせる川のほとり、岸に小さな足跡を残して。
3両鬢に白いものが混じる自分を憐む、今年の寒食、またこの身は雲かかる山の奥にいて。

4昼間にぶらりと出かけた、なぜ天も春を惜しんで、薄雲をたちまち雨にするのだろう。
5緑の濃い駅、望郷の夢は風に吹かれる柳のわたに追い払われる。
6情け深い花の影さす欄杆、鶯が鳴く小径、私を引き留めて、しばし佇ませる。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0亀渓:河の名、今の浙江省徳清県の境にある。『徳清県志』に「亀渓、古名は孔愉沢、余不渓の上流。むかし孔愉が身を隠していた時にしばしばほとりに遊び、漁師が籠に白い亀を捕まえているのを見て、買って中流に放した。亀は左岸にいる孔愉を何度も見てから、水中に沈んだ」とある。 2鬥草:古代、子どもや女性の百草を競う遊び。陳亮166「水龍吟」の注、参照。

 

春の日、亀渓に客となり廃園で遊んだ

 

幽香(はな)()み、古苑(にわ)を巡る、竹が冷たく(あお)微路(こみち)

2草を(たたか)わす(かわ)(ほとり)(きし)に小さな蓮歩(あしあと)(のこ)して。

3両鬢に清霜(しろいもの)(じぶん)を憐む、一年(ことし)の寒食、()た身は雲山(やま)深処(おく)()て。

 

(ひるま)(ぶらり)(でか)けた、因甚(なぜ)()春を(おし)んで、軽陰(うすぐも)便(たちま)ち雨と()るのか。

5緑の()長亭(えき)(ぼうきょう)の夢は風ふく(やなぎのわた)()われる。

有情(なさけふか)い花の影さす欄杆、鶯()門径(こみち)(わたし)解留(ひきとめ)めて、霎時(しばし)凝佇(たたず)ませる。


zhù yīng tái jìn

chūn rì kè guī xī yóu fèi yuán

1 cǎi yōu xiāng,xún gǔ yuàn,zhú lěng cuì wēi lù.
2 dòu cǎo xī gēn,shā yìn xiǎo lián bù.
3 zì lián liǎng bìn qīng shuāng,yī nián hán shí,yòu shēn zài、yún shān shēn chù.

4 zhòu xián dù,yīn shèn tiān yě qiān chūn,qīng yīn biàn chéng yǔ.
5 lǜ àn cháng tíng,guī mèng chèn fēng xù.
6 yǒu qíng huā yǐng lán gān,yīng shēng mén jìng,jiě liú wǒ、shà shí níng zhù.

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