2022年10月4日火曜日

229浣渓沙(呉文英)

浣渓沙  呉文英

1波面銅花冷不收、玉人垂釣理繊鉤、月明池閣夜来秋。

2江燕話帰成暁別、水花紅減似春休、西風梧井葉先愁。

1水面は鏡のように冷たく捨てられ、美しい人が釣り竿を垂したかのように弓なり月が影を沈めている。月は池のはたの建物を照らし、夜が秋の気配を連れてくる。

2川の燕は囀りながら南へと帰り、私とあの人も暁の別れとなった、ハスは色あせて春の終わりに戻ったかのよう、秋風に井戸のアオギリの葉がまず愁う。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1銅花:銅の鏡。波の清らかな喩え。 繊鉤:弓なり月の影が映っている喩え。黄庭堅「浣渓沙」に「驚魚錯認月沈鉤(魚驚き月を沈鉤と錯認す)」とある。 2梧井:井戸のそばに生えている梧桐。

波面(みなも)銅花(かがみ)は冷たく不收(すてら)れ、玉人(うつくしいひと)(つりざお)を垂して繊鉤(ゆみなりづき)(しず)め、月が池の(たかどの)(てら)し、夜が秋を(つれてく)る。

 

(かわ)の燕は(さえず)りながら帰り、暁の別れと()った、水花(はす)紅減(いろあ)せて春の(おわ)りの(よう)西風(あきかぜ)梧井(いどのあおぎり)の葉が()ず愁う。


huàn xī shā

1 bō miàn tóng huā lěng bù shōu,yù rén chuí diào lǐ xiān gōu,yuè míng chí gé yè lái qiū.

2 jiāng yàn huà guī chéng xiǎo bié,shuǐ huā hóng jiǎn sì chūn xiū,xī fēng wú jǐng yè xiān chóu.

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