長亭怨慢 王沂孫
重過中庵故園1泛孤艇・東皋過遍。
2尚記当日、緑陰門掩。
3屐齒莓苔、酒痕羅袖事何限。
4欲尋前跡、空惆悵・成秋苑。
5自約賞花人、別後総・風流雲散。
6水遠。
7怎知流水外、却是乱山尤遠。
8天涯夢短、想忘了・綺疏雕檻。
9望不尽・苒苒斜陽、撫喬木・年華将晚。
10但数点紅英、猶識西園淒婉。
再び中庵の庭を通りかかる
1船を浮かべて、東の岸をあまねく通りかかる。
2まだ覚えている、あの日、木陰に門がおおわれていた。
3苔にくつのあと、酒のあとは薄絹の袖に浸み、楽しみ事は限りなく。
4むかし遊んだあとを訪ねようとして、むなしく嘆く、秋の庭のようになっていることを。
5花を賞でる約束をした人は、別れた後はすべて、風が流れ雲が散るよう。
6川は遙か遠くへ流れる。
7分かるはずもない、流れの向こう、思いがけず山々はもっと遙か遠いとは。
8天の果てで見る夢は短い、故郷の窓や手すりを忘れてしまったのかと思う。
9見渡す限りのやわらかい夕日が、喬木を撫でる、年は暮れようとしている。
10ただいくつかの赤い花びらだけは、まだ荒れはてた西園を知っている。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0中庵:唐圭璋箋に「元の劉敏中、号は中庵、『中庵楽府』がある」といい、王筱芸は「中庵、あるいは元の劉敏中か。ただ劉敏中は金から元に入った人で、その詞と『元史』に載せられている事績を見るに、碧山(王沂孫)とは交渉がなかったようである。この中庵は別人で、碧山の友人かも知れず、事績は不明」(『唐宋詞鑑賞辞典』2246頁)という。 4成秋苑:李賀「河南府試十二月楽詞」に「梨花落尽成秋苑(梨花落ち尽くして秋苑と成る)」とある。
重び中庵の故園を過る
1孤艇を泛べて、東の皋を遍く過る。
2尚だ記えている、当日、緑陰に門が掩れていた。
3莓苔に屐齒、酒の痕は羅の袖に、事は何限く。
4前の跡を尋ねようとして、空しく惆悵く、秋の苑のように成っていることを。
5自ら花を賞でる約をした人は、別れた後は総て、風流れ雲散るよう。
6水は遠かに。
7怎知い、流水の外、却是ず乱山が尤と遠かとは。
8天涯の夢は短い、綺疏や雕檻を忘了たと想う。
9望不尽の苒苒い斜陽、喬木を撫でる、年華は晩れようとしている。
10但だ数点の紅い英だけは、猶だ淒婉た西園を識っている。
cháng tíng yuàn màn
zhòng guò zhōng ān gù yuán
1 fàn gū tǐng、dōng gāo guò biàn.
2 shàng jì dāng rì,lǜ yīn mén yǎn.
3 jī chǐ méi tái,jiǔ hén luó xiù shì hé xiàn.
4 yù xún qián jì,kōng chou chàng、chéng qiū yuàn.
5 zì yuē shǎng huā rén,bié hòu zǒng、fēng liú yún sàn.
6 shuǐ yuǎn.
7 zěn zhī liú shuǐ wài,què shì luàn shān yóu yuǎn.
8 tiān yá mèng duǎn,xiǎng wàng liǎo、qǐ shū diāo jiàn.
9 wàng bú jìn、rǎn rǎn xié yáng,fǔ qiáo mù、nián huá jiāng wǎn.
10 dàn shǔ diǎn hóng yīng,yóu shí xī yuán qī wǎn.
0 件のコメント:
コメントを投稿