宴清都 盧祖皋
1春訊飛瓊管。2風日薄、度牆啼鳥声乱。
3江城次第、笙歌翠合、綺羅香暖。
4溶溶澗淥冰泮、酔夢裏・年華暗換。
5料黛眉・重鎖隋堤、芳心還動梁苑。
6新来雁闊雲音、鸞分鑑影、無計重見。
7啼春細雨、籠愁淡月、恁時庭院。
8離腸未語先断。
9算猶有・憑高望眼。
10更那堪・芳草連天、飛梅弄晚。
1春の便りが瓊管の灰を飛ばす。
2風や日ざしは薄く、垣根を渡りながら啼く鳥の声が騒がしい。
3川沿いの街は瞬く間に、笙と歌声が緑に加わり、薄絹の人々に花の香りが暖かい。
4こんこんと谷川は氷が溶けて、酔ってみる夢の中で、時はひそかに移りゆく。
5きっとあの人は、眉を再び隋堤でひそめ、心をまた梁苑で動かすことだろう。
6やってきた雁は便りが遠く、鸞は鏡を分かち、再び会うことはかなわない。
7啼いているような春のこぬか雨、愁いにおおわれる淡い月、あの時の庭。
8胸は語らずともまず張り裂ける。
9おそらくまだ有るだろう、高みにもたれて凝らすまなこ。
10ましてどうして堪えられようか、芳草が天に連なり、散る梅の花びらが晩に舞うことに。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1瓊管:古代の節気をはかる器具、灰琯ともいう。葦の茎の中の薄い膜を灰にし、十二律の玉管の中につめ、特別な室内の机に置く。ある節気になると、相応する律管の中の灰が自動的に飛び出す。『後漢書』「律暦志」に見える。 3次第:またたく間に。 4泮:融ける。 5隋堤:隋の煬帝が開通させた運河、長安から江都に通じ、水路の両岸には楊柳を植え、隋堤と呼ばれた。 梁苑:梁園、また兔園と呼ばれる。漢代、梁の孝王劉武が建てたもので、園は現在の河南商丘の東にあった。梁の孝王は賓客を好み、枚乗・司馬相如など辞賦家がその園中に集まった。 6鸞分鑑影:鏡を「鸞鏡」という。南朝陳の徐徳言と妻が、乱に遭って離ればなれになる際に、鏡を半分に割ってそれぞれ持ち、のちに再び会うことができた。ここから「破鏡重円」の成語が生まれた。ここは夫妻が二つの地に別れることをいう。 7恁時:あのとき。 10芳草:「衰草」とするテキストもあるが、春の景色ではなく、誤り。
1春の訊が瓊管を飛ばす。
2風や日ざしは薄く、牆を度り啼く鳥の声が乱しい。
3江城は次第に、笙と歌が翠に合わり、綺羅に香りが暖かい。
4溶溶と澗淥は冰が泮け、酔ってみる夢の裏で、年華は暗かに換わる。
5料と、黛眉を重び隋堤で鎖め、芳心を還た梁苑で動かすだろう。
6新来た雁は雲音が闊く、鸞は鑑影を分かち、重び見うことは無計い。
7啼くような春の細雨、愁いに籠われる淡い月、恁時の庭院。
8離腸は未語とも先ず断ける。
9算く猶だ有るだろう、高みに憑れて望らす眼。
10更て那て堪えられようか、芳草が天に連なり、飛る梅が晩に弄うことに。
yàn qīng dōu
1 chūn xùn fēi qióng guǎn.
2 fēng rì bó,dù qiáng tí niǎo shēng luàn.
3 jiāng chéng cì dì,shēng gē cuì hé,qǐ luó xiāng nuǎn.
4 róng róng jiàn lù bīng pàn,zuì mèng lǐ、nián huá àn huàn.
5 liào dài méi、zhòng suǒ suí tí,fāng xīn hái dòng liáng yuàn.
6 xīn lái yàn kuò yún yīn,luán fēn jiàn yǐng,wú jì zhòng jiàn.
7 tí chūn xì yǔ,lǒng chóu dàn yuè,nín shí tíng yuàn.
8 lí cháng wèi yǔ xiān duàn.
9 suàn yóu yǒu、píng gāo wàng yǎn.
10 gèng nǎ kān、fāng cǎo lián tiān,fēi méi nòng wǎn.
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