2022年10月2日日曜日

219宴清都(盧祖皋)

宴清都  盧祖皋

1春訊飛瓊管。
2風日薄、度牆啼鳥声乱。
3江城次第、笙歌翠合、綺羅香暖。
4溶溶澗淥冰泮、酔夢裏・年華暗換。
5料黛眉・重鎖隋堤、芳心還動梁苑。

6新来雁闊雲音、鸞分鑑影、無計重見。
7啼春細雨、籠愁淡月、恁時庭院。
8離腸未語先断。
9算猶有・憑高望眼。
10更那堪・芳草連天、飛梅弄晚。

1春の便りが瓊管の灰を飛ばす。
2風や日ざしは薄く、垣根を渡りながら啼く鳥の声が騒がしい。
3川沿いの街は瞬く間に、笙と歌声が緑に加わり、薄絹の人々に花の香りが暖かい。
4こんこんと谷川は氷が溶けて、酔ってみる夢の中で、時はひそかに移りゆく。
5きっとあの人は、眉を再び隋堤でひそめ、心をまた梁苑で動かすことだろう。

6やってきた雁は便りが遠く、鸞は鏡を分かち、再び会うことはかなわない。
7啼いているような春のこぬか雨、愁いにおおわれる淡い月、あの時の庭。
8胸は語らずともまず張り裂ける。
9おそらくまだ有るだろう、高みにもたれて凝らすまなこ。
10ましてどうして堪えられようか、芳草が天に連なり、散る梅の花びらが晩に舞うことに。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1瓊管:古代の節気をはかる器具、灰琯ともいう。葦の茎の中の薄い膜を灰にし、十二律の玉管の中につめ、特別な室内の机に置く。ある節気になると、相応する律管の中の灰が自動的に飛び出す。『後漢書』「律暦志」に見える。 3次第:またたく間に。 4泮:融ける。 5隋堤:隋の煬帝が開通させた運河、長安から江都に通じ、水路の両岸には楊柳を植え、隋堤と呼ばれた。 梁苑:梁園、また兔園と呼ばれる。漢代、梁の孝王劉武が建てたもので、園は現在の河南商丘の東にあった。梁の孝王は賓客を好み、枚乗・司馬相如など辞賦家がその園中に集まった。 6鸞分鑑影:鏡を「鸞鏡」という。南朝陳の徐徳言と妻が、乱に遭って離ればなれになる際に、鏡を半分に割ってそれぞれ持ち、のちに再び会うことができた。ここから「破鏡重円」の成語が生まれた。ここは夫妻が二つの地に別れることをいう。 7恁時:あのとき。 10芳草:「衰草」とするテキストもあるが、春の景色ではなく、誤り。

1春の(たより)が瓊管を飛ばす。

2風や日ざしは薄く、(かきね)(わた)り啼く鳥の声が(さわが)しい。

江城(まち)次第(またたくま)に、笙と歌が(みどり)(くわ)わり、綺羅(うすぎぬ)に香りが暖かい。

溶溶(こんこん)(たにがわ)()、酔ってみる(なか)で、年華(とき)は暗かに換わる。

(きっ)と、黛眉(まゆ)(ふたた)び隋堤で(ひそ)め、芳心(こころ)()た梁苑で動かすだろう。

 

新来(やってき)た雁は雲音(たより)(とお)く、(らん)鑑影(かがみ)を分かち、(ふたた)()うことは無計(かなわな)い。

7啼くような春の細雨(こぬかあめ)、愁いに(おお)われる淡い月、恁時(あのとき)庭院(にわ)

離腸(むね)未語(かたらず)とも先ず(はりさ)ける。

(おそら)()()るだろう、高みに(もた)れて()らす(まなこ)

10(まし)(どうし)て堪えられようか、芳草(くさ)が天に連なり、()る梅が晩に()うことに。


yàn qīng dōu

1 chūn xùn fēi qióng guǎn.
2 fēng rì bó,dù qiáng tí niǎo shēng luàn.
3 jiāng chéng cì dì,shēng gē cuì hé,qǐ luó xiāng nuǎn.
4 róng róng jiàn lù bīng pàn,zuì mèng lǐ、nián huá àn huàn.
5 liào dài méi、zhòng suǒ suí tí,fāng xīn hái dòng liáng yuàn.

6 xīn lái yàn kuò yún yīn,luán fēn jiàn yǐng,wú jì zhòng jiàn.
7 tí chūn xì yǔ,lǒng chóu dàn yuè,nín shí tíng yuàn.
8 lí cháng wèi yǔ xiān duàn.
9 suàn yóu yǒu、píng gāo wàng yǎn.
10 gèng nǎ kān、fāng cǎo lián tiān,fēi méi nòng wǎn.

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