2022年10月2日日曜日

217木蘭花(劉克荘)

木蘭花  劉克荘

戯林推

1年年躍馬長安市、客舍似家家似寄。
2青銭換酒日無何、紅燭呼盧宵不寐。

3易挑錦婦機中字、難得玉人心下事。
4男児西北有神州、莫滴水西橋畔涙。

林推に戯れる

1くる年もくる年も馬で駆けた都の市、旅宿は家のよう、家は旅先のよう。
2銅銭で酒を買い、日がな何もすることがなく、灯火のもとで博打して夜通し眠らない。

3妻の錦の布の文字は得やすいが、妓女の心は得難い。
4男児たるもの西北に異民族に占拠されている都があるのに、西橋の畔で涙をしたたらせてはいけない。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0戯林推:黄昇『花庵詞選』は題を「戯呈林節推郷兄」とする。節推は節度使推官、州郡の補佐官。銭仲聯『後村詞箋注』は作者と同郷の林宗煥かという。 1長安:借りて南宋の都の臨安(杭州)を指す。 2呼盧:賭博、擲骰子(サイコロ)、5枚すべて黒いのを「盧」といい、最強だったので、サイコロを投げる時に「盧」と叫ぶ。 3「易挑」句:妻から真摯な愛を受けること。「挑」は挑花紋。晋の竇滔夫妻の愛情故事を踏まえている。柳永032「曲玉管」の「別来」の注、参照。 4水西橋:ここは「玉人」、すなわち妓女のいるところを指す。

※当時のサイコロは、木製の「骰子」5枚、それぞれ両面の片方を黒く塗って牛の画を描き、片方を白く塗って雉の画の描き、5枚全部黒い場合を「盧」と呼んで、最も強かった。次に強いのは黒4枚白1枚で、「雉」と呼ばれた。「呼盧喝雉」で、賭博のこと。

 

林推に戯れる

 

1くる年もくる年も馬で()けた長安(みやこ)の市、客舍(たびやど)は家の(よう)、家は(たびさき)(よう)

青銭(どうせん)で酒を()い日がな何もすること無く、紅燭(ともしび)のもと呼盧(ばくち)して宵は不寐(ねむらな)い。

 

(つま)の錦の機中(ぬの)(もじ)易挑(えやす)いが、玉人(ぎじょ)心下(こころ)の事は難得(えがた)い。

4男児たるもの西北に神州(みやこ)が有るのに、西橋の畔で涙を滴水(したたら)せては(いけな)い。


mù lán huā

xì lín tuī

1 nián nián yuè mǎ cháng ān shì,kè shě sì jiā jiā sì jì.
2 qīng qián huàn jiǔ rì wú hé,hóng zhú hū lú xiāo bú mèi.

3 yì tiāo jǐn fù jī zhōng zì,nán dé yù rén xīn xià shì.
4 nán ér xī běi yǒu shén zhōu,mò dī shuǐ xī qiáo pàn lèi.

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