三姝媚 史達祖
1煙光搖縹瓦、望晴檐多風、柳花如酒。2錦瑟横床、想涙痕塵影、鳳弦常下。
3倦出犀帷、頻夢見・王孫驕馬。
4諱道相思、偸理綃裙、自驚腰衩。
5惆悵南楼遙夜、記翠箔張灯、枕肩歌罷。
6又入銅駝、遍旧家門巷、首詢声価。
7可惜東風、将恨与閑花俱謝。
8記取崔徽模様、帰来暗写。
1靄と光が瑠璃瓦に揺れる、見渡す、晴れたひさしに豊かな風、柳のわたは注ぐよう。
2瑟は床に置かれている、思う、涙の痕と塵の影、鳳の弦は常に下ろされていたのかと。
3部屋から出るのもけだるく、しきりに王孫(私)の帰りを夢見ていただろう。
4思いを言うのは憚られ、こっそりと絹のスカートを整えれば、痩せたことに独り驚く。
5南楼での遠い夜を悲しむ、思い出す、カーテンと灯火、私の肩を枕に歌い終えた。
6また通りに入り、昔の家々をめぐり、まずあの人の消息を訊ねる。
7惜しむらくは春風が、恨みを花と一緒に散らせたこと。
8崔徽のようなあの人の姿を覚えて、帰って来てひそかに写そう。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1縹瓦:瑠璃瓦。 2塵影:塵のあと。王褒「長安道」に「樹陰連袖色、塵影染衣風(樹陰 袖色に連なり、塵影 衣風に染まる)」とある。 3犀帷:犀の角で飾ったカーテン。 王孫:帰ってきて欲しい人の代名詞。 4腰衩:腰周りと解した。「衩」は衣の下端の両脇を裂いて縫ったもの。 6銅駝:洛陽の通りの名前。借りて臨安の通りをいう。 声価:ここは関係のある妓女の消息をいう。 8崔徽:元稹「崔徽歌」序に「崔徽は河中府の娼妓である。裴敬中が興元の幕として蒲州に使いした時に、崔徽と知り合って数ヶ月過ごした。裴敬中が帰る時に、ついて行けないことを恨みに思い、病気になった。丘夏に頼んで肖像画を描いてもらい、裴敬中に『崔徽は画中の人に及ばず、あなたのために死にます』といって発狂して死んだ。『麗情集』に見える。
1煙と光が縹瓦に搖れる、望す、晴れた檐に多かな風、柳花は洒ぐ如。
2錦瑟は床に横かれている、想う、涙の痕と塵の影、鳳の弦は常に下ろされていたのかと。
3犀帷から出るのも倦く、頻に王孫の驕馬を夢見ていただろう。
4相思を道うのは諱られ、偸と綃の裙を理えれば、腰衩たことに自り驚く。
5南楼での遙い夜を惆悵しむ、記す、翠箔と張灯、肩を枕に歌い罷えた。
6又た銅駝に入り、旧家門巷を遍り、首ず声価を詢ねる。
7可惜くは東風が、恨みを閑花と俱に謝らせたこと。
8崔徽の模様を記取て、帰って来て暗かに写そう。
sān shū mèi
1 yān guāng yáo piǎo wǎ,wàng qíng yán duō fēng,liǔ huā rú jiǔ.
2 jǐn sè héng chuáng,xiǎng lèi hén chén yǐng,fèng xián cháng xià.
3 juàn chū xī wéi,pín mèng jiàn、wáng sūn jiāo mǎ.
4 huì dào xiāng sī,tōu lǐ xiāo qún,zì jīng yāo chài.
5 chou chàng nán lóu yáo yè,jì cuì bó zhāng dēng,zhěn jiān gē bà.
6 yòu rù tóng tuó,biàn jiù jiā mén xiàng,shǒu xún sheng jià.
7 kěxī dōng fēng,jiāng hèn yǔ xián huā jù xiè.
8 jì qǔ cuī huī mú yàng,guī lái àn xiě.
0 件のコメント:
コメントを投稿