喜遷鶯 史達祖
1月波疑滴、望玉壺天近、了無塵隔。2翠眼圏花、冰糸織練、黄道宝光相直。
3自憐詩酒瘦、難応接許多春色。
4最無頼、是随香趁燭、曾伴狂客。
5蹤跡、漫記憶、老了杜郎、忍聴東風笛。
6柳院灯疏、梅庁雪在、誰与細傾春碧。
7旧情拘未定、猶自学・当年遊歴。
8怕万一、誤玉人・夜寒簾隙。
1月の光はしずくに似て、月を見上げると天は近く、塵や埃が少しもないかのよう。
2さまざまな花灯籠、冰の糸で絹を織り、御成道はキラキラと照らされている。
3独り憐れむ、詩と酒で瘦せて、あまたの春の景色を迎え難いことを。
4とりわけつまらないこと、それは香と燭を持って、かつては狂客を伴ったこと。
5どこだったか、むやみに思い出す、杜さん(私)は老いて、春風に中で笛を聴くのがつらい。
6柳の庭に灯はまばら、梅の建物に雪は残り、誰が一緒に春の酒を味わってくれようか。
7昔の思いはつなぎ止められない、まだ独りあの時遊んだところをなぞる。
8万一を恐れている、寒い夜に簾の隙からあの人がのぞいているのに、見過ごすのではないか、と。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1玉壺:月をいう。 2翠眼圏花:未詳。唐圭璋『宋詞三百首箋注』に「さまざまな花灯籠か」とあり、いまそれに従う。 黄道:古代の人は太陽が地球を回って運行していると考え、その軌道を黄道と呼んだ。また日が常に皇帝に喩えられることから、皇帝の巡遊する道も黄道という。 相直:相対する。 5杜郎:杜牧。ここは借りて作者をいう。 6春碧:酒をいう。緑色をした酒。
1月の波は滴に疑て、玉壺を望ると天は近く、塵隔が了無いかのよう。
2翠眼な圏花、冰の糸で練を織り、黄道は宝光と相直されている。
3自り憐れむ、詩と酒で瘦せて、許多の春の色を応接え難いことを。
4最も無頼いこと、是は香と燭を随趁って、曾ては狂客を伴ったこと。
5蹤跡、漫に記憶す、杜郎は老了いて、東風に笛を聴くのが忍い。
6柳の院に灯は疏ら、梅の庁に雪は在り、誰が与に春の碧を細傾うか。
7旧の情は拘未定い、猶だ自り当年の遊んだ歴を学る。
8万一を怕れて、寒い夜に簾の隙にいる玉人を誤すことを。
xǐ qiān yīng
1 yuè bō yí dī,wàng yù hú tiān jìn,le wú chén gé.
2 cuì yǎn quān huā,bīng mì zhī liàn,huáng dào bǎo guāng xiāng zhí.
3 zì lián shī jiǔ shòu,nán yìng jiē xǔ duō chūn sè.
4 zuì wú lài,shì suí xiāng chèn zhú,céng bàn kuáng kè.
5 zōng jì,màn jì yì,lǎo liǎo dù láng,rěn tīng dōng fēng dí.
6 liǔ yuàn dēng shū,méi tīng xuě zài,shéi yǔ xì qīng chūn bì.
7 jiù qíng jū wèi dìng,yóu zì xué、dāng nián yóu lì.
8 pà wàn yī,wù yù rén、yè hán lián xì.
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