2022年9月27日火曜日

196杏花天影(姜夔)

杏花天影  姜夔

丙午之冬、発沔口、丁未正月二日、道金陵、北望淮楚、風日清淑、小舟挂席、容与波上。

1緑糸低払鴛鴦浦、想桃葉・当時喚渡。
2又将愁眼与春風、待去、倚蘭橈、更少駐。

3金陵路・鶯吟燕舞。
4算潮水・知人最苦。
5満汀芳草不成帰、日暮、更移舟、向甚処。

丙午の冬、沔口を出立し、丁未正月二日、金陵を通り、北の淮楚のほうを望むと、景色はすがすがしく、小舟が帆をかけ、ゆったりと波に浮かんでいた。

1柳が低く鴛鴦の浦に揺れ、桃葉が当時、舟を呼んで渡ったのだと懐かしむ。
2また愁いをふくんだ眼で春風と一緒に、去ろうとしている。蘭の橈(かい)にもたれて、もうしばらく留まりたいとどまりたい。

3金陵の路に、鶯が啼き燕が舞う。
4おそらく潮は、私がもっともつらいと知っている。
5みぎわいっぱいの草で、帰ることができない。日が暮れて、さらに舟を動かす、どこに向かって。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0丙午:淳熙十三年(1186)。 沔口:漢水が長江に流入する地点。 丁未正月二日:丁未は翌年、二日は184「踏莎行」で「江上感夢」の翌日。

丙午の(之)冬、沔口を発(た)ち、丁未正月二日、金陵を道(とお)り、北は淮楚を望むと、風日(けしき)は清淑(すがすが)しく、小舟が席(ほ)を挂(か)け、容与(ゆったり)と波に上(うか)んでいた。

 

1緑糸(やなぎ)が低く鴛鴦の浦に払(ゆ)れ、桃葉が当時、喚(よ)んで渡ったのだと想(おも)う。

2又(ま)た愁いの眼で(将)春風と与(いっしょ)に、待去(さろ)うとする、蘭の橈(かい)に倚(もた)れて、更(もう)少(しばら)く駐(とどま)りたい。

 

3金陵の路に、鶯が吟(な)き燕が舞う。

4算(おそら)く潮水(しお)は、人(わたし)が最も苦(つら)いと知っている。

5満汀(みぎわいっぱい)の芳草(くさ)で帰ることが不成(できな)い、日が暮れて、更に舟を移(うご)かす、甚処(どこ)に向かって。


xìng huā tiān yǐng

bǐng wǔ zhī dōng,fā miǎn kǒu,dīng wèi zhēng yuè èr rì,dào jīn líng,běi wàng huái chǔ,fēng rì qīng shū,xiǎo zhōu guà xí,róng yǔ bō shàng.

1 lǜ mì dī fú yuan yāng pǔ,xiǎng táo yè、dāng shí huàn dù.
2 yòu jiāng chóu yǎn yǔ chūn fēng,dài qù,yǐ lán ráo,gèng shǎo zhù.

3 jīn líng lù、yīng yín yān wǔ.
4 suàn cháo shuǐ、zhī rén zuì kǔ.
5 mǎn tīng fang cǎo bù chéng guī,rì mù,gèng yí zhōu,xiàng shèn chǔ.

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