2022年9月18日日曜日

179青玉案 (辛棄疾)

青玉案  辛棄疾

元夕

1東風夜放花千樹、更吹落・星如雨。
2宝馬雕車香満路。
3鳳簫声動、玉壺光転、一夜魚龍舞。

4蛾児雪柳黄金縷、笑語盈盈暗香去。
5衆裏尋他千百度。
6驀然回首、那人却在、灯火闌珊処。

元夕

1春風の吹く夜、灯が千樹に開き、さらに吹き落とす、星のような光を雨のように。
2飾った馬と飾った車、香りが路に満ちる。
3簫の音が響き、玉壺の提灯はきらめき、夜通し、魚龍の提灯が舞う。

4蛾児と雪柳の飾りをつけて、笑い語り、いっぱいのひめやかな香りとともに去った。
5人混みにあの人を幾度も探した。
6ふっと振り返ると、あの人はなんといた、灯火のまばらなところに。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0元夕:元宵のこと。 1花千樹:提灯の喩え。唐の蘇味道「上元」詩に「火樹銀花合(火樹に銀花合く)」とある。 星如雨:風が吹いて灯が揺れるさま。庾信「灯賦」に「風起則流星細落(風起てば則ち流星細かに落つ)」とある。 3玉壺・魚龍:異なる形の提灯をいう。『武林旧事』に、「(元夕の灯が)福州から届けられたが、白玉を用いて、輝くこと目を奪われる。まるで玉壺に氷を盛ったようで、目に爽やかだ」とある。隋の薛道衡「如許給事」詩に「竟夕魚負灯、徹夜龍街燭(夕を竟う 魚負の灯、夜を徹す 龍街の燭)」とある。 4蛾児・雪柳:女性が頭に挿すもの。「蛾児」は「閙蛾」ともいう。 6驀然:突然。 闌珊:まばらなさま。

 

元夕

 

東風(はるかぜ)に夜、(ともしび)が千樹に(ひら)き、更に吹き落とす、(ひかり)を雨の(よう)に。

宝馬(うま)雕車(くるま)、香りが路に満ちる。

鳳簫(しょう)(おと)(ひび)き、玉壺(ともしび)光転(ゆらめ)き、一夜(よどおし)魚龍(ちょうちん)が舞う。

 

4蛾児と雪柳の黄金縷(かざり)で、笑い語り、盈盈(いっぱい)(ひめ)やかな香りで去った。

衆裏(ひとごみ)(かのじょ)千百度(いくど)(さが)す。

驀然(ふっ)回首(ふるかえ)ると、那人(かのじょ)(なん)()た、灯火の闌珊(まばら)(ところ)に。


Qīng yù àn

yuán xī

1 dōng fēng yè fàng huā qiān shù,gèng chuī luò、xīng rú yǔ.
2 bǎo mǎ diāo chē xiāng mǎn lù.
3 fèng xiāo shēng dòng,yù hú guāng zhuàn,yí yè yú lóng wǔ.

4 é ér xuě liǔ huáng jīn lǚ,xiào yǔ yíng yíng àn xiāng qù.
5 zhòng lǐ xún tā qiān bǎi dù.
6 mò rán huí shǒu,nà rén què zài,dēng huǒ lán shān chù.

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