祝英台近 辛棄疾
晩春1宝釵分、桃葉渡、煙柳暗南浦。
2怕上層楼、十日九風雨。
3断腸片片飛紅、都無人管、更誰勧・啼鶯声住。
4鬢辺覷。
5応把花卜帰期、才簪又重数。
6羅帳灯昏、哽咽夢中語。
7是他春帯愁来、春帰何処。
8却不解・帯将愁去。
晩春
1かんざしを分けて、あの人が去った、けぶる柳が南浦を暗くしている。
2たかどのに上るのが怖い、十日のうち九日は風雨だから。
3悲しい、ひらひらと飛ぶ花びら、すべて気にする人もいない、さらに誰が勧めてくれるだろう、啼いている鶯に「声をやめよ」と。
4鬢の辺りを見る。
5きっと花をとって帰る時期を占い、やっとかんざしを挿したかと思うとまた重ねて数えているのだろう。
6カーテンに灯は昏く、むせびながら夢の中で語って。
7これはあの春が持ってきた愁い、春はどこへ帰るやら。
8かえって分からない、私の愁いを持って行ってくれればいいものを。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1宝釵分:釵を分けて、別れる恋人や夫に贈る。 桃葉渡:晋の王献之の愛妾の名が桃葉で、長江を渡って去る時に、献之が歌を作って送った。後に別れた場所を桃葉渡と呼ぶようになった。『古楽府』に見える。ここの「渡」は動詞として用いられている。 南浦:水辺の別れの場所を広く言うことが多い。江淹「別賦」に「春草碧色、春水緑波、送君南浦、傷如之何(春草 碧色にして、春水 緑波あり。君を南浦に送る、傷めども之を如何せん)」とある。 5応:「試」とするテキストもある。 花卜:はなびらの数で吉凶や日取りを占うこと。
晩春
1宝釵を分け、桃葉が渡る、煙る柳が南浦に暗い。
2楼に上層るのが怕い、十日のうち九は風雨。
3断腸しい、片片と飛ぶ紅、都て管る無人くて、更に誰が勧めてくれよう、啼いている鶯に声を住めよ、と。
4鬢の辺りを覷る。
5応と花を把って帰る期を卜い、才と簪して又た重ねて数えるのだろう。
6羅帳に灯は昏く、哽咽びながら夢の中で語って。
7是は他の春が帯来た愁い、春は何処に帰るやら。
8却って不解い、愁いを帯去けばいいものを。
zhù yīng tái jìn
wǎn chūn
1 bǎo chāi fēn,táo yè dù,yān liǔ àn nán pǔ.
2 pà shàng céng lóu,shí rì jiǔ fēng yǔ.
3 duàn cháng piàn piàn fēi hóng,dōu wú rén guǎn,gèng shéi quàn、tí yīng shēng zhù.
4 bìn biān qù.
5 yìng bǎ huā bǔ guī qī,cái zān yòu zhòng shù.
6 luó zhàng dēng hūn,gěng yè mèng zhōng yǔ.
7 shì tā chūn dài chóu lái,chūn guī hé chù.
8 què bù jiě、dài jiāng chóu qù.
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