2022年9月6日火曜日

162剣器近(袁去華)

剣器近  袁去華

1夜来雨、頼倩得・東風吹住。
2海棠正妖嬈処、且留取。

3悄庭戸、試細聴・鶯啼燕語。
4分明共人愁緒、怕春去。

5佳樹、翠陰初転午。
6重簾未巻、乍睡起、寂寞看風絮。
7偸弾清涙寄煙波、見江頭故人、為言憔悴如許。
8彩箋無数、去却寒暄、到了渾無定拠。
9断腸落日千山暮。

1夜来の雨、頼むから、春風よ、吹き止んでおくれ。
2海棠はちょうど艶めかしい時、しばらく留めておくれ。

3しずかな庭、こまかく聴いてみよう、燕が語っている。
4明らかに人と共に愁いている、春が去るのを恐れて。

5樹では、木陰がやっと昼の位置にめぐってきた。
6重なる簾は巻かれていない、ようやく起きると、寂しく柳のわたの飛ぶのが見える。
7こっそりと涙をはらい、けぶる波に寄せる、川のほとりの馴染みに会ったら、私のために言っておくれ、これほどにもやつれ果てたよ、と。
8手紙は無数、挨拶をのぞけば、すべて頼りないことばかりで終わる。
9悲しい、落日の山々の暮れ。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
8寒暄:寒暖の挨拶。 到了:結局のところ。つまりは。

1夜来の雨、頼倩得(たの)むから、東風(はるかぜ)よ、吹き()んで。

2海棠は(ちょう)(なまめか)しい(とき)(しばら)留取(とどめ)ておくれ。

 

(しずか)庭戸(にわ)、細かく聴いて()よう、鶯が啼き、燕が語る。

分明(あきらか)に人と共に愁緒(うれ)いている、春が去るのを(おそ)れて。

 

佳樹()では、翠陰(こかげ)(やっ)(ひる)まで(めぐ)る。

6重なる簾は未巻(まかれていな)い、(ようや)睡起(おき)ると、寂寞(さび)しく風絮(やなぎのわた)()える。

(こっそり)清涙(なみだ)(はら)煙波(なみ)に寄せる、(かわ)(ほとり)故人(むかしなじみ)()ったら、言っておく()れ、如許(これほど)にも憔悴(やつれはて)たよ、と。

彩箋(てがみ)は無数、寒暄(あいさつ)去却(のぞ)けば、(すべ)定拠(たより)無いことに到了(おわ)る。

断腸(かな)しい、落日の千山の暮れ。


jiàn qì jìn

1 yè lái yǔ,lài qiàn dé、dōng fēng chuī zhù.
2 hǎi táng zhèng yāo ráo chǔ,qiě liú qǔ.

3 qiǎo tíng hù,shì xì tīng、yīng tí yàn yǔ.
4 fēn míng gòng rén chou xù,pà chūn qù.

5 jiā shù,cuì yīn chū zhuàn wǔ.
6 zhòng lián wèi juǎn,zhà shuì qǐ,jìmò kàn fēng xù.
7 tōu dàn qīng lèi jì yān bō,jiàn liāng tóu gù rén,wèi yán qiáo cuì rú xǔ.
8 cǎi jiān wú shù,qù què hán xuān,dào liǎo hún wú dìng jū.
9 duàn cháng luò rì qiān shān mù.

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