2022年9月5日月曜日

156水龍吟(程垓)

水龍吟 程垓

1夜来風雨匆匆、故園定是花無幾。
2愁多怨極、等閑孤負、一年芳意。
3柳困桃慵、杏青梅小、対人容易。
4算好春長在、好花長見、原只是・人憔悴。

5回首池南旧事、恨星星・不堪重記。
6如今但有、看花老眼、傷時清涙。
7不怕逢花瘦、只愁怕・老来風味。
8待繁紅乱処、留雲借月、也須拚酔。

1夜来の風雨がせかせかと、庭はきっと花がほぼ散ってしまった。
2愁いはたっぷり、おろそかに背いた、一年のよき時に。
3柳は眠り桃はだるい、杏は青く梅は小さい、人に対してそそくさと。
4おそらく素晴らしい春はつねに有り、素晴らしい花はつねに見られる。もともとただ人だけが憔悴している。

5池の南での出来事を振り返る、この白髪頭が思い出すのに堪えられないことが恨めしい。
6今はただ有るだけ、花を看る老眼と、時を傷む涙と。
7花の瘦せている姿に逢うのは怖くない、ただ愁い恐れる、老いたこの味わいを。
8繁っている花が散る時になったら、雲を留め月を借りて、またきっと酔い潰れよう。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
3対人容易:春が人に対して慌ただしいこと。 5池南:地名。蘇軾の詩で「剣外」の対として用いられていて、蜀の地だと分かる。 星星:白髪のさま。 8処:「時」と解釈できる。 留雲借月:朱敦儒「鷓鴣天」詞に「曾批給雨支風巻、累奏留雲借月章(曾て給雨支風の巻を批せられ、累ねて留雲借月の章を奏す)」とある。

1夜来の風雨が匆匆(せかせか)故園(にわ)定是(きっ)と花が無幾(ほぼち)った。

愁怨(うれい)多極(たっぷり)等閑(おろそか)孤負(そむ)く、一年の芳意(よろしき)に。

3柳は(ねむ)り桃は(だる)い、杏は青く梅は小さい、人に対して容易(そそくさ)と。

(おそら)(すばら)しい春は(つね)に在り、(すばら)しい花は(つね)に見られる、(もとも)只是()だ人だけが憔悴して。

 

5池の南での旧事(できごと)回首(ふりかえ)る、星星(しらがあたま)重記(おおいだ)すのに不堪(たえられな)いことを恨む。

如今(いま)は但だ有るだけ、花を看る老眼と、時を傷む清涙(なみだ)と。

7花の瘦せたのに逢うのは不怕(こわくな)い、只だ愁い(おそ)れる、老来()いた風味(あじわい)

8繁れる(はな)()(とき)を待って、雲を留め月を借りて、()(きっ)拚酔(よいつぶ)れよう


Shuǐ lóng yín

1 yè lái fēng yǔ cōng cōng,gù yuán dìng shì huā wú jǐ.
2 chóu duō yuàn jí,děng xián gū fù,yì nián fāng yì.
3 liǔ kùn táo yōng,xìng qīng méi xiǎo,duì rén róng yì.
4 suàn hǎo chūn cháng zài,hǎo huā cháng jiàn,yuán zhǐ shì、rén qiáo cuì.

5 huí shǒu chí nán jiù shì,hèn xīng xīng、bù kān chóng jì.
6 rú jīn dàn yǒu,kàn huā lǎo yǎn,shāng shí qīng lèi.
7 bú pà féng huā shòu,zhǐ chóu pà、lǎo lái fēng wèi.
8 dài fán hóng luàn chǔ,liú yún jiè yuè,yě xū pīn zuì.

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