南浦 魯逸仲
旅懐1風悲画角、聴単于・三弄落譙門。
2投宿駸駸征騎、飛雪満孤村。
3酒市漸闌灯火、正敲窓・乱葉舞紛紛。
4送数声驚雁、乍離煙水、嘹唳度寒雲。
5好在半朧渓月、到如今・無処不消魂。
6故国梅花帰夢。
7愁損緑羅裙。
8為問暗香閑艶、也相思・万点付啼痕。
9算翠屏応是、両眉余恨倚黄昏。
旅の思い
1風に角笛が悲しく、「単于」曲が聴こえてくる、何度も譙門に聞こえて。
2宿をとるためにせっせと馬を駆り、雪は舞う、ぽつんとした村いっぱいに。
3酒の市はしだいに灯火もまれになり、ちょうど窓を叩いて、散る葉がはらはらと舞っている。
4幾羽の驚いて飛び立つ雁を見送る、さっとけぶる川を離れて、鳴きながら寒そうな雲を渡っていく。
5かわらぬ半ば朧ろな川の月、今になっても、どこもかしこも悲しくて。
6故国の梅の花は夢のなか。
7愁いで薄絹のスカートのあの人も痩せてしまったろう。
8聞いてみたい、ひめやかな香りとひそやかな艶と、あなたもまた私を想って、いくつも涙の痕をつけているのだろうか、と。
9きっと屏風の中の人は、両眉に恨みを残して、黄昏にもたれているに違いない。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1単于:唐代の「大曲角」中に「大単于」「小単于」などの曲があった。「単」は「蝉」と読み、単于は匈奴の首領の称号。 弄:奏楽。 譙門:「譙楼」ともいう。城門の上の望楼。 5好在:むかしのままに。 渓月:「淡月」とするテキストもある。 6「故国」句:夢で故郷に帰って親しい人たちと団欒する、夢の中で仙境のように梅花の仙人と会って楽しむ。『龍城録』に、隋の趙師雄が羅浮山い遊び、夢で梅花が「淡妝素服」の美人に化して、ともに歌い舞って楽しんだが、夢が覚めてみると、梅の花さく樹の下にいて、「月落ち参横わり、但だ惆悵するのみ」だった、とある。 7緑羅裙:家で青いスカートを穿いている家族。牛希済「生査子」詞に「記得緑羅裙、処処憐芳草(記え得たり 緑羅の裙、処処に芳草を憐れむを)」とある。
旅の懐い
1風に画角が悲しく、単于が聴こえる、三弄も譙門に落こえて。
2宿を投るために駸駸と騎を征り、雪は飛う、孤とした村満に。
3酒市は漸に灯火も闌になり、正ど窓を敲いて、乱る葉が紛紛と舞う。
4数声か驚いた雁を送る、乍と煙る水を離れて、嘹唳ながら寒そうな雲を度る。
5好在ぬ半ば朧ろな渓の月、如今に到っても、無処不も消魂しくて。
6故国の梅の花は帰夢。
7愁いで緑羅の裙も損せたろう。
8為問い、暗やかな香りと閑やかな艶と、也た相思って、万点も啼の痕を付けているか、と。
9算と翠屏で、両眉に恨みを余して黄昏に倚れているに応是い。
nán pǔ
lǚ huái
1 fēng bēi huà jiǎo,tīng chán yú、sān nòng luò qiáo mén.
2 tóu sù qīn qīn zhēng qí,fēi xuě mǎn gū cūn.
3 jiǔ shì jiàn lán dēng huǒ,zhèng qiāo chuān、luàn yè wǔ fēn fēn.
4 sòng shù shēng jīng yàn,zhà lí yān shuǐ,liáo lì dù hán yún.
5 hǎo zài bàn lóng xī yuè,dào rú jīn、wú chù bù xiāo hún.
6 gù guó méi huā guī mèng.
7 chóu sǔn lǜ luó qún.
8 wèi wèn àn xiāng xián yàn,yě xiāng sī、wàn diǎn fù tí hén.
9 suàn cuì píng yìng shì,liǎng méi yú hèn yǐ huáng hūn.
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