薄倖 呂濱老
1青楼春晚、昼寂寂・梳匀又懶。2乍聴得・鴉啼鶯哢、惹起新愁無限。
3記年時・偸擲春心、花前隔霧遙相見。
4便角枕題詩、宝釵貰酒、共酔青苔深院。
5怎忘得・回廊下、携手処・花明月満。
6如今但暮雨、蜂愁蝶恨、小窓閑対芭蕉展。
7却誰拘管。
8尽無言閑品秦箏、涙満参差雁。
9腰肢漸小、心与楊花共遠。
1青楼に春は暮れる、昼はひっそり、化粧するのもまたけだるい。
2ふっと聞こえる、鴉が鳴き鶯が囀って、新しい愁いを限りなく惹きおこす。
3思い出す、あの年、こっそりと気持ちを投げて、花の前で霧に隔てられながら遠く見つめ合った。
4そして枕を並べて詩を書き、簪をぬいて酒に替え、ともに酔った、苔むす庭で。
5忘れられない、回廊の下、手をとりあったとき、花は明るく月は満ちていた。
6今はただ暮れの雨に、蜂が愁い蝶が恨み、小さな窓はしずかに芭蕉に向かって開くだけ。
7けれども誰が気にしようか。
8ひたすら黙ってしずかに箏を奏で、涙が雁の群れのように並ぶ箏柱に満ちる。
9腰はしだいに細くなり、心は柳のわたとともに遠くへ飛ぶ。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
2哢:音は「尤」、去声。鳥が鳴くこと。 3年時:当年。 4角枕:獣の角で装飾した枕。『詩経』唐風「葛生」に「角枕粲兮、錦衾爛兮(角枕 粲き、錦衾 爛く)」とある。 貰:借りる。「宝釵貰酒」は、元稹「遣悲懐」詩に「泥他沽酒抜金釵(他に酒を沽うを泥れば金釵を抜く)」とある。 8参差雁:箏の柱のこと。斜めに並んで、雁が群で飛んでいるさまに似ている。
1青楼に春は晚れる、昼は寂寂、梳匀は又た懶い。
2乍と聴得る、鴉が啼き鶯が哢って、新しい愁いを無限く惹き起こす。
3記す、年時、偸と春心を擲て、花の前で霧に隔てられ遙く相見った。
4便て角枕もとで詩を題き、宝釵で酒を貰り、共に酔った、青苔す深院。
5怎忘得い、回廊の下、手を携った処、花は明るく月は満ちて。
6如今は但だ暮れの雨に、蜂が愁い蝶が恨み、小さな窓は閑に芭蕉に対って展くだけ。
7却も誰が拘管うか。
8尽ら無言って閑に秦箏を品で、涙が参差ぶ雁に満ちる。
9腰肢は漸に小くなり、心は楊花と与に共に遠くへ。
Bó xìng
1 qīng lóu chūn wǎn,zhòu jì jì、shū yún yòu lǎn.
2 zhà tīng dé、yā tí yīng lòng,rě qǐ xīn chóu wú xiàn.
3 jì nián shí、tōu zhì chūn xīn,huā qián gé wù yáo xiāng jiàn.
4 biàn jiǎo zhěn tí shī,bǎo chāi shì jiǔ,gòng zuì qīng tái shēn yuàn.
5 zěn wàng dé、huí láng xià,xié shǒu chù、huā míng yuè mǎn.
6 rú jīn dàn mù yǔ,fēng chóu dié hèn,xiǎo chuān xián duì bā jiāo zhǎn.
7 què shéi jū guǎn.
8 jìn wú yán xián pǐn qín zhēng,lèi mǎn cēn cī yàn.
9 yāo zhī jiàn xiǎo,xīn yǔ yang huā gòng yuǎn.
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