燭影搖紅 廖世美
題安陸浮雲楼1靄靄春空、画楼森聳凌雲渚。
2紫薇登覧最関情、絶妙誇能賦。
3惆悵相思遅暮、記当日・朱欄共語。
4塞鴻難問、岸柳何窮、別愁紛絮。
5催促年光、旧来流水知何処。
6断腸何必更残陽、極目傷平楚。
7晚霽波声帯雨、悄無人・舟横野渡。
8数峰江上、芳草天涯、參差煙樹。
安陸の浮雲楼に書いた
1かすむ春の空、楼がそびえて雲をつく渚。
2紫薇星のような才能の杜牧はここに登って遠くを眺め、もっとも心を動かし、素晴らしく詩を作って誇った。
3だがいまは悲しく思う暮れ、あの日、手すりで語りあったことが思い出される。
4辺塞の雁には聞けない、岸の柳はどこまでも続く、別れの愁いが風に飛ぶ柳のわたに紛れる。
5時をせかして、昔の流れはどこへ去ったか分からない。
6悲しいのにさらに夕陽を見ることはなかろうに、遠く眺めては平野の風景に心いたむ。
7晚に晴れて波の音に雨がまじっている、ひっそりとして誰もいない、舟は渡し場につながれている。
8数峰の山々のある河のほとり、青草ののびる天の果て、高く低くけぶる木々。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0安陸:今の湖北安陸県。 2紫薇:星の名。「紫微」とも。『晋書』「天文志」に「紫宮垣五十星……北斗の北に在り。一に紫微と曰う、大帝の座なり、天子の常居なり」とある。 7「晚霽」二句:韋応物「滁州西澗」詩に「春潮帯雨晩来急、野渡無人舟自横(春潮 雨を帯びて晩来急に、野渡 人無く 舟自ら横たわる)」とある。
中華書局『宋詞三百首誦読本』注:
2紫薇:杜牧を指す。杜牧に「題安州浮雲寺楼寄湖州張郎中」がある。
安陸の浮雲楼に題いた
1靄靄む春の空、画楼が森聳て雲を凌く渚。
2紫薇は登覧て最も関情になり、絶妙しく賦を能って誇った。
3惆悵しく相思う遅暮、当日、朱欄で共語ったことを記す。
4塞鴻には難問い、岸柳は何窮く、別れの愁いが絮に紛れる。
5年光を催促し、旧来の流水は何処か知らない。
6断腸しいのに更に残陽は何必うに、極目めては平楚に傷む。
7晚に霽れて波の声に雨が帯じる、悄として無人い、舟は野渡に横がれている。
8数峰の江の上、芳草の天涯、參差く煙る樹。
zhú yǐng yáo hóng
tí ān lù fú yún lóu
1 ǎi ǎi chūn kōng,huà lóu sēn sǒng líng yún zhǔ.
2 zǐ wēi dēng lǎn zuì guān qíng,jué miào kuā néng fù.
3 chou chàng xiāng sī chí mù,jì dāng rì、zhū lán gòng yǔ.
4 sè hóng nán wèn,àn liǔ hé qióng,bié chóu fēn xù.
5 cuī cù nián guāng,jiù lái liú shuǐ zhī hé chù.
6 duàn cháng hé bì gèng cán yáng,jí mù shāng píng chǔ.
7 wǎn jì bō sheng dài yǔ,qiǎo wú rén、zhōu héng yě dù.
8 shù fēng jiāng shàng,fāng cǎo tiān yá,cēn cī yān shù.
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