2022年9月3日土曜日

149驀山渓(曹組)

驀山渓  曹組



1洗妝真態、不作鉛華御。
2竹外一枝斜、想佳人天寒日暮。
3黄昏院落、無処著清香、風細細、雪垂垂、何況江頭路。

4月辺疏影、夢到消魂処。
5結子欲黄時、又須作廉繊細雨。
6孤芳一世、供断有情愁、消瘦損、東陽也、試問花知否。



1化粧を洗って真の姿、おしろいをつけない花粉。
2竹の向こうに一枝が斜めに伸びている、あの人を想って空は寒く日は暮れて。
3黄昏の庭、清らかな香りをとどめる処はない、風はそよそよ、雪はちらちら、まして河辺の路なれば。

4月のそばにまばらな影、夢は寂しい処に到る。
5実を結んで黄色くなろうという時、また必ず廉にこまかい雨が降る。
6独り一世を香り、愁いある人に捧げ尽くすから、私は痩せ衰えて、あの東陽のようになってしまったことを、花は分かっているのかどうか、尋ねてみたい。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
2「竹外」句:蘇軾「和秦太虚梅花」詩に「江頭千樹春欲暗、竹外一枝斜更好(江頭の千樹 春 暗らからんと欲し、竹外の一枝 斜めにして更に好し)」とある。 「想佳人」句:杜甫「佳人」詩に「天寒翠袖薄、日暮倚修竹(天寒く翠袖薄く、日暮れて修竹に倚る)」とある。 6東陽:南朝梁の沈約が、かつて東陽守だった。そのために痩せて「沈腰」になった故事、借りて自らを喩える。

 

(けしょう)を洗って真の(すがた)(おしろい)不作(つけな)華御(かふん)

2竹の(むこう)に一枝が斜めに、佳人(あのひと)を想って(そら)は寒く日は暮れて。

3黄昏の院落(にわ)清香(かおり)(とど)める処は無い、風は細細(そよそよ)、雪は垂垂(ちらちら)何況(まし)江頭(かわべ)の路なれば。

 

4月の(そば)(まば)らな影、夢は消魂(さび)しい処に到る。

()を結んで(きいろ)(なろ)うという時、()(かなら)ず廉に繊細(こまか)い雨が()る。

(ひと)り一世を(かお)り、情愁(うれい)の有るひとに供断(ささげつく)す、瘦損(やせおとろ)えて東陽である()ことを、花は(わか)っているのか否か、試問(たずねてみた)い。


mò shān xī

1 xǐ zhuāng zhēn tài,bú zuò qiān huá yù.
2 zhú wài yì zhī xié,xiǎng jiā rén tiān hán rì mù.
3 huáng hūn yuan luò,wú chù zhuó qīng xiāng,fēng xì xì,xuě chuí chui,hé kuàng jiāng tóu lù.

4 yuè biān shū yǐng,mèng dào xiāo hún chù.
5 jié zǐ yù huáng shí,yòu xū zuò lián xiān xì yǔ.
6 gū fāng yí shì,gōng duàn yǒu qíng chóu,xiāo shòu sǔn,dōng yáng yě,shì wèn huā zhī fǒu.

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