2022年9月3日土曜日

148江神子慢(田為)

江神子慢  田為

1玉台掛秋月。
2鉛素浅・梅花伝香雪。
3冰姿潔、金蓮襯、小小凌波羅襪。
4雨初歇、楼外孤鴻声漸遠、遠山外・行人音信絶。
5此恨対語猶難、那堪更寄書説。

6教人紅消翠減、覚衣寬金縷、都為軽別。
7太情切、消魂処・画角黄昏時節。
8声嗚咽。
9落尽庭花春去也、銀蟾迥・無情円又缺。
10恨伊不似余香、惹鴛鴦結。

1建物に秋の月が掛かる。
2おしろいは薄く、梅の花が香りを雪に伝える。
3冰のように姿は白い、金の蓮がはりつき、ちょこちょこと歩く絹のくつ。
4雨がちょうどやんで、楼の外の群からはぐれた雁が次第に遠ざかり、遠い山の向こうでは旅人の音信が途絶えた。
5この恨み、向き合って語るのはやはり難しい、まして手紙を寄せて語ることはできようか。

6紅があせ黛が薄くなり、衣は金の糸が緩くなった、とあの人に思わせたのは、すべてあっさりと別れたからだ。
7とても切ない、悲しいとき、角笛の鳴るたそがれの頃。
8音がむせび泣いているようだ。
9散り尽くした庭の花、春は去ってしまった、月はめぐる、無情にも円かになり、また欠けて。
10私は及ばないのだと恨めしい、残り香が鴛鴦結びの帯につくほどにも。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
3金蓮:女性の小さな足をいう。『南史』「斉東昏侯記」に「金を蓮花の形に削って地面に貼り、その上を潘妃に歩かせて、『此れ歩歩蓮花を生ずる也(一歩一歩あるくたびに蓮の花が生まれる)』と言った」とある。 6紅消翠減:化粧の紅が褪せ、黛が薄くなるさま。 9銀蟾:明月。

玉台(うてな)に秋の月が掛かる。

鉛素(おしろい)(うす)く、梅の花が香りを雪に伝える。

3冰のように姿は(しろ)い、金の蓮が()りつき、小小(ちょこちょこ)凌波(ある)羅襪(きぬのくつ)

4雨が(ちょう)()んで、楼外(そと)孤鴻(かり)の声が(しだい)に遠ざかり、遠い山の(むこう)では行人(たびびと)の音信を(とだ)えた

5此の恨み、(むきあ)って語るのは(やは)り難しい、(まし)(ふみ)を寄せて(かた)ることは那堪(できよ)うか

 

(べに)()(まゆずみ)(うす)く、衣は金縷(きんのいと)(ゆる)くなったと、(あのひと)(おも)わせ()たのは、(すべ)(あっさり)と別れを()たから。

(とて)情切(せつな)い、消魂(かな)しい(とき)画角(つのぶえ)の黄昏の時節(ころ)

(おと)嗚咽(むせびな)く。

()り尽くした庭の花、春は去也(いってしま)った、銀蟾(つき)(めぐ)る、無情にも(まど)かに()()けて。

10(わたし)不似(およばな)いのが恨めしい、余香(のこりが)が鴛鴦結びに()くほどにも。


jiāng shén zǐ màn

1 yù tái guà qiū yuè.
2 qiān sù qiǎn、méi huā chuán xiāng xuě.
3 bīng zī jié,jīn lián chèn,xiǎo xiǎo líng bō Luó wà.
4 yǔ chū xiē,lóu wài gū hóng shēng jiàn yuǎn,yuǎn shān wài、xíng rén yīn xìn jué.
5 cǐ hèn duì yǔ yóu nán,nà kān gèng jì shū shuō.

6 jiāo rén hóng xiāo cuì jiǎn,jué yī kuān jīn lǚ,dōu wèi qīng bié.
7 tài qíng qiè,xiāo hún chǔ、huà jiǎo huáng hūn shí jié.
8 shēng wū yè.
9 luò jìn tíng huā chūn qù yě,yín chán jiǒng、wú qíng yuán yòu quē.
10 hèn yī bú sì yú xiāng,rě yuan yāng jié.

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