2022年9月1日木曜日

142鷓鴣天(周紫芝)

鷓鴣天  周紫芝

1一点残釭欲尽時、乍涼秋気満屏幃。
2梧桐葉上三更雨、葉葉声声是別離。

3調宝瑟、撥金猊、那時同唱鷓鴣詞。
4如今風雨西楼夜、不聴清歌也涙垂。

1ぽつんと灯の残りが消えようという時、さっと涼しい秋気が屏風に満ちた。
2梧桐の葉の上に夜更けの雨、どの葉もどの葉もポツポツとすべて別れの音をたてている。

3瑟を弾き、獅子の香炉で香をたき、あのとき一緒に鷓鴣の詞を歌った。
4いま風雨に打たれながら西の楼で過ごす夜、歌を聴いていないのに、やはり涙が落ちる。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1釭:灯。 2「梧桐」二句:温庭筠「更漏子」の「梧桐樹、三更雨、不道離情正苦。一葉葉、一声声、空階滴到明(梧桐の樹、三更の雨、道らず 離情正に苦なるを。一葉葉、一声声、空階に滴りて明に到る)」とある。 3金猊:獅子の形をした香炉。「猊」は狻猊(さんげい)、獅子のこと。 鷓鴣詞:『異物志』に「鷓鴣はその志は南を懐かしみ、北に徂(往)くを思わず、南人これを聞けば則ち家を思う、故に鄭谷の詩に『坐中亦有江南客、莫向春風唱鷓鴣(坐中亦た有り江南の客、春風に向かいて鷓鴣を唱う莫れ)』という」とある(「席上贈歌者」)。唐代すでに「鷓鴣天」という曲があった。

 

一点(ぽつん)残釭(のこりび)欲尽(きえよ)うという時、(さっ)と涼しい秋気が屏幃(びょうぶ)に満ちた。

2梧桐の葉の上に三更(よふけ)の雨、どの葉もどの葉も声声(ぽつぽつ)(すべ)別離(わかれ)

 

宝瑟(こと)調()き、金猊(こう)()き、(あの)(とき)(いっしょ)に鷓鴣の(うた)(うた)った。

如今(いま)風雨の西楼(にしのへや)の夜、清歌を不聴(きかな)いのに(やは)り涙が()ちる。


Zhèg ū tiān

1 yì diǎn cán gōng yù jìn shí,zhà liáng qiū qì mǎn píng wéi.
2 wú tóng yè shàng sān gēng yǔ,yè yè sheng shēng shì bié lí.

3 diào bǎo sè,bō jīn ní,nà shí tóng chàng zhè gū cí.
4 rú jīn fēng yǔ xī lóu yè,bù tīng qīng gē yě lèi chuí.

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