2022年8月31日水曜日

138臨江仙(陳与義)

臨江仙  陳与義

1高詠楚詞酬午日、天涯節序匆匆。
2榴花不似舞裙紅、無人知此意、歌罷満簾風。

3万事一身傷老矣、戎葵凝笑牆東。
4酒杯深浅去年同、試澆橋下水、今夕到湘中。

1高々と『楚辞』を詠じて端午の節句を記念する、天涯で節句はあわただしく過ぎる。
2石榴は舞姫のスカートの赤には及ばない、この意味を知る人のいないまま、歌がおわり簾に風が満ちる。

3万事、わが一身に悲しく老いて、戎葵が垣根の東で笑っている。
4酒杯の量は去年と同じ、試しに橋の下の川に澆いでみたら、今宵は湘中まで届くだろう。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1楚詞:『楚辞』のこと。 酬午日:端午の節句を記念する。 節序:節気、時候。 3戎葵:蜀葵・胡葵・呉葵・一丈紅ともいう。花はモクレンに似て、赤、紫、白などの色がある。向日葵(ヒマワリ)とは異なる。

 

1高く楚詞を詠じて午日(たんご)(むく)いる、天涯で節序(せっく)匆匆(あわただ)しい。

榴花(ざくろ)舞裙(まいひめのすそ)(あか)不似(およばな)い、此の意を知る人は(いな)い、歌が()み簾に風が満ちる。

 

3万事一身に(かな)しく老矣()い、戎葵(あおい)(かきね)の東で凝笑(わら)っている。

4酒杯の深浅(りょう)は去年と同じ、試しに橋の下の(かわ)に澆げば、今夕(こよい)は湘中まで(とど)くだろう。


Lín jiāng xiān

1 gāo yǒng chǔ cí chóu wǔ rì,tiān yá jié xù cōng cōng.
2 liú huā bú sì wǔ qún hóng,wú rén zhī cǐ yì,gē bà mǎn lián fēng.

3 wàn shì yì shēn shāng lǎo yǐ,róng kuí níng xiào qiáng dōng.
4 jiǔ bēi shēn qiǎn qù nián tóng,shì jiāo qiáo xià shuǐ,jīn xī dào xiāng zhōng.

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