2022年8月31日水曜日

137漢宮春(李邴)

漢宮春  李邴

1瀟灑江梅、向竹梢疏処、横両三枝。
2東君也不愛惜、雪圧霜欺。
3無情燕子、怕春寒・軽失花期。
4却是有・年年塞雁、帰来曾見開時。

5清浅小渓如練、問玉堂何似、茅舍疏籬。
6傷心故人去後、冷落新詩。
7微雲淡月、対江天・分付他誰。
8空自憶・清香未減、風流不在人知。

1洒落た江梅が、竹の梢のまばらなところで、二・三の枝を横に伸ばしている。
2春の主もまた惜しまない、雪につぶされ霜に虐められている。
3無情な燕は、春の寒さを恐れてあっさりと花の時期を失った。
4思いがけないことに、毎年やってくる辺塞の雁だけが、帰って来て花咲く時をかつて見ていた。

5浅い川は絹のよう、聞いてみよう、お屋敷はどうしてあばら家の垣根と比べられようか、と。
6悲しい、友が去った後は、新しい詩にもしょんぼりとして。
7うすい雲と淡い月のもと、川と空に向かっているこの梅の花を、他の誰に任せようか。
8むなしく独りで思う、香りは残っている、風流を分かる人はいないかも知れないが。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
5玉堂:富裕貴族の邸宅。古楽府に「黄金為君門、白玉為君堂(黄金もて君が門と為し、白玉もて君が堂と為す)」とある。 7分付:始末する、処分する。誰に処分させようか、の意。

瀟灑(しゃれ)た江梅が、竹の梢の(まばら)な処()、両・三の枝を横たえる。

東君(はるのぬし)()不愛惜(おしまな)い、雪に(つぶ)され霜に(いじめ)られる。

3無情な燕子(つばめ)は、春の寒さを(おそ)れて(あっさり)と花の(とき)を失った。

却是(おもいがけ)年年(まいとし)塞雁(かり)だけが()て、帰って来て(かつ)()く時を見る。

 

清浅(あさ)小渓(かわ)(きぬ)(よう)()く、玉堂(おやしき)(どうし)茅舍(あばらや)疏籬(かきね)(くらべ)られようか、と。

傷心(かなし)い、故人(とも)が去った後、新詩にも冷落(しょんぼり)として。

(うす)い雲と淡い月、(かわ)(そら)(むか)って、他の誰に分付(まか)せようか。

(むな)しく(ひとり)(おも)う、清香(かおり)未減(のこ)っている、風流を(わか)る人は不在(いな)い。


hàn gōng chūn

1 xiāo sǎ jiāng méi,xiàng zhú shāo shū chù,héng liǎng sān zhī.
2 dōng jūn yě bú ài xī,xuě yā shuāng qī.
3 wú qíng yàn zǐ,pà chūn hán、qīng shī huā qī.
4 què shì yǒu、nián nián sè yàn,guī lái céng jiàn kāi shí.

5 qīng qiǎn xiǎo xī rú liàn,wèn yù táng hé sì,máo shè shū lí.
6 shāng xīn gù rén qù hòu,lěng luò xīn shī.
7 wēi yún dàn yuè,duì jiāng tiān、fēn fù tā shéi.
8 kōng zì yì、qīng xiāng wèi jiǎn,fēng liú bú zài rén zhī.

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