2022年8月31日水曜日

136高陽台(韓疁)

高陽台  韓疁

除夜

1頻聴銀簽、重燃絳蠟、年華袞袞驚心。
2餞旧迎新、能消幾刻光陰。
3老来可慣通宵飲。
4待不眠・還怕寒侵。
5掩清樽・多謝梅花、伴我微吟。

6鄰娃已試春妝了、更蜂腰簇翠、燕股横金。
7勾引東風、也知芳思難禁。
8朱顔那有年年好、逞艶遊・贏取如今。
9恣登臨・残雪楼台、遅日園林。

除夜

1しきりに水時計の音を聴き、また蠟燭を燃やす、年がずんずん過ぎて驚く。
2旧い年に別れを告げ、新しい年を迎えて、どれほどの時を費やすことができるのだろう。
3老いて、夜通し飲むことに慣れた。
4待っても眠れない、また寒さが忍び込むのが怖い。
5酒を片づける、梅の花よ、ありがとう、私がそっと吟ずるのにつきあってくれて。

6鄰の娘はもう春の化粧を試すようになり、さらに翠色の蜜蜂や黄金色の燕の飾りもしている。
7春風を誘いつつ、また思いを押さえがたいことも知っている。
8若々しい顔は、くる年もくる年も素晴らしい、なんてことはどうしてあろうか。艶めかしさをひけらかして遊んで、いまの楽しさを取ったほうがよい。
9心のままに高いところに上って見てごらん、残雪のたかどの、のどかな園林を。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1銀簽:「更漏(みずどけい)」をいう。「簽」に時刻が記されている。 絳蠟:赤い蝋燭。 袞袞:連続して途絶えないこと。「滾滾」に通じる。 6蜂腰・燕股:ミツバチやツバメの形に紙を切って鬢に飾る。 ミツバチは腰が細く、燕の尾はハサミのような形をしている。 9遅日:春の陽ざし。『詩経』豳風「七月」に「春日遅遅(春日遅遅たり)」とある。

除夜

 

1頻(しきり)に銀簽(みずどけい)を聴き、重(ま)た絳蠟(ろうそく)を燃やす、年華(とし)が袞袞(ずんずん)すぎて驚心(おどろ)く。

2旧に餞(わか)れ新を迎えて、幾刻(どれほど)の光陰(とき)を消(ついや)すことが能(でき)るのだろう。

3老来(おい)て通宵(よどお)し飲むことに可慣(なれ)た。

4待っても不眠(ねむれな)い、還(ま)た寒さが侵(しのびこ)むのが怕(こわ)い。

5清樽(さけ)を掩(しま)う、梅の花よ、多謝(ありがと)う、我(わたし)が微(そっ)と吟ずるのに伴(つきあ)てくれて。

 

6鄰の娃(むすめ)は已(も)う春の妝(けしょう)を試了(ため)す、更に蜂腰(みつばち)の簇翠(みどり)、燕股(つばめ)の横金(こがねいろ)。

7東風(はるかぜ)を勾引(さそ)い、也(ま)た芳思(おもい)を難禁(おさえがた)いことを知っている。

8朱顔(かお)はくる年もくる年も好(すばら)しいなんてことが那(どうし)て有ろうか、艶(なまめかしさ)を逞(ひけらか)して遊んで、如今(いま)を贏取(と)ったほうがよい。

9恣(こころのまま)に登臨(ごらん)なさい、残雪の楼台(たかどの)、遅日(のどか)な園林を。


gāo yang tái

chú yè

1 pín tīng yín qiān,zhòng rán jiàng là,nián huá gǔn gǔn jīng xīn.
2 jiàn jiù yíng xīn,néng xiāo jǐ kè guāng yīn.
3 lǎo lái kě guàn tōng xiāo yǐn.
4 dài bù mián、hái pà hán qīn.
5 yǎn qīng zūn、duō xiè méi huā,bàn wǒ wēi yín.

6 lín wá yǐ shì chūn zhuāng liǎo,gèng fēng yāo cù cuì,yàn gǔ héng jīn.
7 gōu yǐn dōng fēng,yě zhī fāng sī nán jìn.
8 zhū yán nà yǒu nián nián hǎo,chěng yàn yóu、yíng qǔ rú jīn.
9 zì dēng lín、cán xuě lóu tái,chí rì yuan lín.

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