1巻珠箔、朝雨軽陰乍閣。
2欄杆外・煙柳弄晴、芳草侵階映紅薬。
3東風妬花悪、吹落梢頭嫩萼。
4屏山掩・沈水倦熏、中酒心情怯杯勺。
5尋思旧京洛、正年少疏狂、歌笑迷著。
6障泥油壁催梳掠、曾馳道同載、上林携手、灯夜初過早共約。
7又争信飄泊。
8寂寞、念行楽。
9甚粉淡衣襟、音断弦索。
10瓊枝璧月春如昨。
11悵別後華表、那回双鶴。
12相思除是、向酔裏、暫忘却。
1珠の簾を巻きあげる、朝の雨が薄曇りとなり、ちょうど止んだ。
2欄杆の向こうでは、靄にけぶる柳が晴れを弄び、若草が階段にのびて芍薬が映える。
3春風が花を妬んで意地悪をし、梢の柔らかい花を吹き散らす。
4屏風に囲まれた部屋で、沈水香がゆらめき、二日酔いでもう酒杯はいやだ。
5昔いた都を思い出す、ちょうど年若くやんちゃで、歌い笑ってばかりいた頃。
6馬と車で化粧するあの人を急がせ、かつて都大路を帯同して、宮殿の庭で手を携え、元宵の夜がやっと過ぎた頃に、早くも次の逢瀬の約束をした。
7いま飄泊することになろうなんて、あの時どうして信じられただろう。
8寂しい、楽しかったあの時を懐かしむ。
9なぜに襟に残った白粉は淡くなり、琴の弦は断たれて聞こえないのか。
10月は枝に白く明るく、春はかつてのまま。
11嘆く、別れた後、華表につがいの鶴が戻ってくるなんてことは、ない。
12思いは酔いの中で、しばし忘れるほかはない。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1乍閣:やんだばかり。 4屏山:屏風。 沈水:高貴な香料の一種。 中酒:酒のために身体の具合が悪い。二日酔い。杜牧「鄭瓘協律」詩に「自説江湖不帰事、阻風中酒過年年(自ずから説く 江湖に帰ざる事を、風に阻ばれ酒に中り年年を過ぐ)」とある。 杯勺:酒を盛る器。酒をさす。 6障泥:馬の背にのせて泥を防ぐ敷物。馬をさす。 油壁:油壁車(油や漆で壁面を飾った車。婦人が乗る)。 馳道:秦代、帝王の馬車専用の道路。ここは御街(都のメインストリート)をいう。 上林:皇帝の苑林の名。 11華表・双鶴:046王安石「千秋歳引」の「華表語」の注、参照。
lán líng wáng
1 juǎn zhū bó,cháo yǔ qīng yīn zhà gé.
2 lán gān wài、yān liǔ nòng qíng,fāng cǎo qīn jiē yìng hóng yào.
3 dōng fēng dù huā è,chuī luò shāo tóu nèn è.
4 píng shān yǎn、chén shuǐ juàn xūn,zhōng jiǔ xīn qíng qiè bēi sháo.
5 xún sī jiù jīng luò,zhèng nián shào shū kuáng,gē xiào mí zhe.
6 zhàng ní yóu bì cuī shū lüè,céng chí dào tóng zǎi,shàng lín xié shǒu,dēng yè chū guò zǎo gòng yuē.
7 yòu zhēng xìn piāo bó.
8 jìmò,niàn xíng lè.
9 shèn fěn dàn yī jīn,yīn duàn xián suǒ.
10 qióng zhī bì yuè chūn rú zuó.
11 chàng bié hòu huá biǎo,nà huí shuāng hè.
12 xiāng sī chú shì,xiàng zuì lǐ,zàn wàng què.
3東風妬花悪、吹落梢頭嫩萼。
4屏山掩・沈水倦熏、中酒心情怯杯勺。
5尋思旧京洛、正年少疏狂、歌笑迷著。
6障泥油壁催梳掠、曾馳道同載、上林携手、灯夜初過早共約。
7又争信飄泊。
8寂寞、念行楽。
9甚粉淡衣襟、音断弦索。
10瓊枝璧月春如昨。
11悵別後華表、那回双鶴。
12相思除是、向酔裏、暫忘却。
1珠の簾を巻きあげる、朝の雨が薄曇りとなり、ちょうど止んだ。
2欄杆の向こうでは、靄にけぶる柳が晴れを弄び、若草が階段にのびて芍薬が映える。
3春風が花を妬んで意地悪をし、梢の柔らかい花を吹き散らす。
4屏風に囲まれた部屋で、沈水香がゆらめき、二日酔いでもう酒杯はいやだ。
5昔いた都を思い出す、ちょうど年若くやんちゃで、歌い笑ってばかりいた頃。
6馬と車で化粧するあの人を急がせ、かつて都大路を帯同して、宮殿の庭で手を携え、元宵の夜がやっと過ぎた頃に、早くも次の逢瀬の約束をした。
7いま飄泊することになろうなんて、あの時どうして信じられただろう。
8寂しい、楽しかったあの時を懐かしむ。
9なぜに襟に残った白粉は淡くなり、琴の弦は断たれて聞こえないのか。
10月は枝に白く明るく、春はかつてのまま。
11嘆く、別れた後、華表につがいの鶴が戻ってくるなんてことは、ない。
12思いは酔いの中で、しばし忘れるほかはない。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1乍閣:やんだばかり。 4屏山:屏風。 沈水:高貴な香料の一種。 中酒:酒のために身体の具合が悪い。二日酔い。杜牧「鄭瓘協律」詩に「自説江湖不帰事、阻風中酒過年年(自ずから説く 江湖に帰ざる事を、風に阻ばれ酒に中り年年を過ぐ)」とある。 杯勺:酒を盛る器。酒をさす。 6障泥:馬の背にのせて泥を防ぐ敷物。馬をさす。 油壁:油壁車(油や漆で壁面を飾った車。婦人が乗る)。 馳道:秦代、帝王の馬車専用の道路。ここは御街(都のメインストリート)をいう。 上林:皇帝の苑林の名。 11華表・双鶴:046王安石「千秋歳引」の「華表語」の注、参照。
1珠箔を巻く、朝の雨が軽陰となり乍ど閣んだ。
2欄杆の外、煙る柳が晴れを弄び、芳草が階に侵びて紅薬が映える。
3東風が花を妬んで悪く、梢頭の嫩い萼を吹落らす。
4屏山に掩われ、沈水が倦熏めき、中酒の心情は杯勺を怯れる。
5旧の京洛を尋思う、正ど年少く疏狂で、歌い笑って迷著いた。
6障泥と油壁で梳掠を催がせ、曾て馳道を同載せて、上林で手を携え、灯夜が初と過ぎると早くも共約をした。
7又た争して飄泊を信じたろう。
8寂寞い、行楽を念う。
9甚に衣襟の粉は淡く、音弦は断索れたのか。
10瓊枝に璧い月、春は昨の如。
11悵く、別れた後、華表に、那て双鶴が回ってくるものかと。
12相思は酔いの裏で、暫も忘却れる除是はない。
lán líng wáng
1 juǎn zhū bó,cháo yǔ qīng yīn zhà gé.
2 lán gān wài、yān liǔ nòng qíng,fāng cǎo qīn jiē yìng hóng yào.
3 dōng fēng dù huā è,chuī luò shāo tóu nèn è.
4 píng shān yǎn、chén shuǐ juàn xūn,zhōng jiǔ xīn qíng qiè bēi sháo.
5 xún sī jiù jīng luò,zhèng nián shào shū kuáng,gē xiào mí zhe.
6 zhàng ní yóu bì cuī shū lüè,céng chí dào tóng zǎi,shàng lín xié shǒu,dēng yè chū guò zǎo gòng yuē.
7 yòu zhēng xìn piāo bó.
8 jìmò,niàn xíng lè.
9 shèn fěn dàn yī jīn,yīn duàn xián suǒ.
10 qióng zhī bì yuè chūn rú zuó.
11 chàng bié hòu huá biǎo,nà huí shuāng hè.
12 xiāng sī chú shì,xiàng zuì lǐ,zàn wàng què.
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