石州慢 張元幹
1寒水依痕、春意漸回、沙際煙闊。2渓梅晴照生香、冷蕊数枝争発。
3天涯旧恨、試看幾許消魂。
4長亭門外山重畳。
5不尽眼中青、是愁来時節。
6情切。
7画楼深閉、想見東風、暗消肌雪。
8孤負枕前雲雨、尊前花月。
9心期切処、更有多少淒涼、殷勤留与帰時説。
10到得再相逢、恰経年離別。
1寒水は岸についている痕に沿って流れ、春の気配がしだいに戻ってくる、水際のもやの広がる辺りに。
2岸の梅は照らされて香りを生じ、冷たい蕊の数枝が争って開く。
3天の果てで昔の恨みに、どれほど悲しんでいるか、試しに見てくれ。
4駅の門外に、山々が重なっている。
5目に入る緑は尽きない、いまや愁いの来る時節。
6切ない。
7たかどのは深く閉ざされている、春風に会い、ひそかに若さは雪のような若い肌は消えているだろう。
8枕もとの雲雨の歓び、尊前の花月に背いてしまった。
9会いたいと切に思うとき、さらにどれほどのわびしさがあるのだろう。慇懃に留めて、ともに帰った時に話そう。
10また会うことができるのは、ちょうど別れて一年がたつころだ。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1寒水依痕:杜甫「冬深」詩に「早霜随涙影、寒水各依痕(早霜 涙影に随い、寒水 各々痕に依る)」とある。 「春意」二句:杜甫「閬水歌」に「正憐日破浪花出、更復春従沙際回(正に憐れむ 日の浪花を破りて出づるを、更に復た春 沙際より帰る)」とある。
1寒水は痕に依い、春意が漸に回り、沙際の煙の闊がる。
2渓の梅は晴照らされて香りを生じ、冷たい蕊の数枝が争って発く。
3天涯で旧の恨みに、幾許消魂んでいるか試しに看てくれ。
4長亭の門外に山が重畳っている。
5眼中に青は不尽い、是や愁いの来る時節。
6情切い。
7画楼は深く閉ざされ、東風に想見い、暗かに肌雪は消える。
8枕前の雲雨、尊前の花月に孤負いた。
9心期いと切なる処、更に多少の淒涼が有るのか、殷勤に留めて与に帰った時に説そう。
10再た相逢うことが到得るのは、恰ど離別て年が経つころ。
shí zhōu màn
1 hán shuǐ yī hén,chūn yì jiàn huí,shā jì yān kuò.
2 xī méi qíng zhào shēng xiāng,lěng ruǐ shù zhī zhēng fā.
3 tiān yá jiù hèn,shì kàn jǐ xǔ xiāo hún.
4 cháng tíng mén wài shān chóng dié.
5 bú jìn yǎn zhōng qīng,shì chóu lái shí jié.
6 qíng qiè.
7 huà lóu shēn bì,xiǎng jiàn dōng fēng,àn xiāo jī xuě.
8 gū fù zhěn qián yún yǔ,zūn qián huā yuè.
9 xīn qī qiè chǔ,gèng yǒu duō shǎo qī liáng,yīn qín liú yǔ guī shí shuō.
10 dào dé zài xiāng féng,qià jīng nián lí bié.
0 件のコメント:
コメントを投稿