2022年8月28日日曜日

127天香(賀鋳)

天香  賀鋳

1煙絡横林、山沈遠照、迤邐黄昏鐘鼓。
2燭映簾櫳、蛩催機杼、共苦清秋風露。
3不眠思婦、斉応和・幾声砧杵。
4驚動天涯倦宦、駸駸歳華行暮。

5当年酒狂自負、謂東君・以春相付。
6流浪征驂北道、客檣南浦。
7幽恨無人晤語。
8頼明月・曾知旧遊処、好伴雲来、還将夢去。


1広がる林に靄がまとわり、山に遠く夕陽が沈み、どこまでも響く黄昏の時を告げる鐘の音。
2ともしびが窓に映り、コオロギが機織りを促し、ともに秋の寒さに苦しんでいる。
3眠れない女たちは、砧を打つ音をみなで合わせている。
4その音は、天の果てにいる旅人を驚かせる、そそくさと歳は暮れてしまう、と。

5あのとき、酒に溺れて自負していた、東君に春を私に任せてくれと言って。
6そして流浪した、北道を駆け巡り、南浦に宿して。
7語れる人がいないのを恨みながら。
8明月が頼りだ、曾て知っていたはずだ、むかし遊んだところを。雲を連れてきて、また夢を持って行くがいい。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1迤邐:連続して途切れないさま。 2蛩:蟋蟀(コオロギ)、別名「促織」。そこで「催機杼」と続く。 4駸駸:馬が疾走するようす。派生義で、速いこと。 5東君:春を司る神。

 

(もや)(ひろ)がる林に(まと)わり、山に遠く(ゆうひ)が沈み、迤邐(どこまで)黄昏(たそがれ)鐘鼓(おと)

(ともしび)(まど)に映り(こおろぎ)機杼(はたおり)(うなが)し、共に清秋(あき)風露(さむ)さに苦しむ。

不眠(ねむれな)思婦(おんな)は、砧杵(きぬた)幾声(おと)(みな)応和(あわせ)ている。

天涯(てんのはて)倦宦(たびびと)驚動(おどろ)かす、駸駸(そそくさ)歳華(とし)行暮(くれ)れる、と。

 

当年(あのとき)、酒に(おぼ)れて自負し、東君に()った、春()相付(まかせ)けてくれ、と。

6流浪して北道を征驂(かけめぐ)り、南浦に客檣(やど)した。

晤語(かた)れる人が無いのを幽恨(うら)みながら。

8明月を頼る、曾て知っていた、(むかし)遊んだ処、好く雲を伴来(つれてき)て、()た夢()(もってゆ)け。


tiān xiāng

1 yān luò héng lín,shān shěn yuǎn zhào,yǐ lǐ huáng hūn zhōng gǔ.
2 zhú yìng lián lóng,qióng cuī jī zhù,gòng kǔ qīng qiū fēng lù.
3 bù mián sī fù,qí yìng hé、jǐ shēng zhēn chǔ.
4 jīng dòng tiān yá juàn huàn,qīn qīn suì huá xíng mù.

5 dāng nián jiǔ kuáng zì fù,wèi dōng jūn、yǐ chūn xiāng fù.
6 liú làng zhēng cān běi dào,kè qiáng nán pǔ.
7 yōu hèn wú rén wù yǔ.
8 lài míng yuè、céng zhī jiù yóu chù,hǎo bàn yún lái,hái jiāng mèng qù.

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