2022年8月27日土曜日

121薄倖(賀鋳)

薄倖  賀鋳

1淡妝多態、更的的・頻回眄睞。
2便認得琴心先許、欲綰合歓双帯。
3記画堂・風月逢迎、軽顰浅笑嬌無奈。
4向睡鴨炉辺、翔鴛屏裏、羞把香羅暗解。

5自過了焼灯後、都不見踏青挑菜。
6幾回憑双燕、丁寧深意、往来却恨重簾礙。
7約何時再、正春濃酒困、人閑昼永無聊頼。
8厭厭睡起、猶有花梢日在。

1薄化粧にさまざまな姿態、さらにキラキラと、しきりに振り返って流し目を送る。
2きっと琴にこめた心を少しばかり理解して、歓びのふたつの帯を結びたいのだろう。
3覚えている、美しい建物で風月を迎え、すこし眉をひそめて微笑み、どうしようもなく艶めかしかった。
4睡る鴨の形の香炉のそば、翔ぶ鴛の屏風の中にいて、恥ずかしそうに薄絹をそっと解いた。

5元宵節を過ぎてから後、野遊びや野草摘みに行く姿も、ついぞ見えない。
6幾度かつがいの燕に托して、ねんごろな思いを伝えようとしたが、燕が往来しても思いがけず重なる簾に妨げられるのが、恨めしい。
7いつまた会えるのだろう、いまや春は濃く、私は酒に酔い、人々はみな静か、昼は永い、あてはない。
8いやいや起きたが、梢に日がある花もあるころ。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1淡妝:「艶真」とするテキストもある。 的的:(目が)清らかで美しい。 眄睞:ななめに見る。 2琴心:015晏殊「木蘭花」の「聞琴」の注、参照。 綰:つなぐ。この句を「与写宜男双帯」とするテキストもある。 3風月逢迎:「斜月朦朧」とするテキストもある。 4「向睡鴨」三句:「便翡翠屏開、芙蓉帳掩、与把香羅暗解」とするテキストもある。 5焼灯:元宵節で提灯を飾る。 挑菜:『乾淳歳時記』に「古は二月二日を以て挑菜節と為す」とある。

 

淡妝(うすげしょう)(しな)多く、更に的的(キラキラ)と頻りに(ふりかえ)(ながしめ)

便(きっ)と琴の心を先ず(すこ)認得(わか)って、合歓(よろこび)(ふたつ)の帯を欲綰(むすびた)いのだろう。

(おぼ)えている、画堂(いえ)で風月を逢迎(むか)え、(すこ)し顰めて浅笑(ほほえ)み、無奈(どうしようもな)(なまえか)しかった。

4睡る鴨の(こうろ)(そば)、翔ぶ鴛の(びょうぶ)(うち)()(はずか)しそうに香羅(うすぎぬ)()(そっ)と解いた。

 

5焼灯を過了(すぎ)()(のち)、踏青や挑菜にも(すべ)不見(みえな)い。

幾回(いくど)双燕(つがいのつばめ)(たく)そうとした、丁寧(ねんごろ)深意(おもい)、往来しても(おもいがけ)ず重なる簾に(さまた)げられるのが恨めしい。

何時(いつ)()()えるのか、(ちょう)ど春は濃く、酒に()い、人は(しず)か、昼は永く、聊頼(あて)は無い。

厭厭(いやいや)睡起()きる、()だ梢に日の在る花が有る。


bó xìng

1 dàn zhuāng duō tài,gèng dí dí、pín huí miǎn lài.
2 biàn rèn dé qín xīn xiān xǔ,yù wǎn hé huān shuāng dài.
3 jì huà táng、fēng yuè féng yíng,qīng pín qiǎn xiào jiāo wú nài.
4 xiàng shuì yā lú biān,xiáng yuān píng lǐ,xiū bǎ xiāng luó àn jiě.

5 zì guò liǎo shāo dēng hòu,dōu bú jiàn tà qīng tiāo cài.
6 jǐ huí píng shuāng yàn,dīng níng shēn yì,wǎng lái què hèn zhòng lián ài.
7 yuē hé shí zài,zhèng chūn nóng jiǔ kùn,rén xián zhòu yǒng wú liáo lài.
8 yàn yan shuì qǐ,yóu yǒu huā shāo rì zài.

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