2022年8月27日土曜日

119青玉案(賀鋳)

青玉案  賀鋳

1凌波不過橫塘路、但目送、芳塵去。
2錦瑟華年誰与度。
3月橋花院、瑣窓朱戸、只有春知処。

4飛雲冉冉蘅皋暮、彩筆新題断腸句。
5試問閑愁都幾許。
6一川煙草、満城風絮、梅子黄時雨。

1なよなよとこの橫塘の路を通らないで、塵を残して去る姿を、私はただ見送る。
2うら若き日々を誰が一緒に過ごしたのだろう。
3月かかる橋、花さく庭、窓と戸にとざされて、ただ春だけがあの人のいるところを知っている。

4雲はゆったりと流れ、岸は暮れる、筆で断腸の句を新たに書こう。
5尋ねてみたい、この愁いはいったいどれほどか、と。
6川いっぱいにけぶる草、街じゅうに舞う柳のわた、梅の実が黄色く熟すころの雨ほどに。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1凌波:女性が軽やかに歩くさま。115周邦彦「瑞鶴仙」の注、参照。 橫塘:蘇州の胥門外九里にある。賀鋳がここに小さく瀟洒な宅を立てた。 2錦瑟華年:青春の歳月。李商隠「錦瑟」詩に「錦瑟無端五十弦、一弦一柱思華年(錦瑟 端無くも五十弦、一弦一柱 華年を思う)」とある。 4冉冉:雲がゆっくりと流れるさま。 蘅皋:香草の茂る水辺の高地。 彩筆:江淹が五色の筆を得て美しい詩文を書けるようになった故事。104周邦彦「過秦楼」の「才減江淹」の注、参照。

 

凌波(なよなよ)と橫塘の路を不過(とおらな)い、()目送(みおく)る、芳塵(ちり)をのこして去る。

錦瑟(うらわか)華年(ひび)を誰が(とも)(すご)したのか。

3月の橋、花の(にわ)瑣窓(まど)朱戸()、只だ春は処を知って()る。

 

飛雲(くも)冉冉(ゆったり)蘅皋(きし)れる彩筆(ふで)で断腸の句を新たに()こう。

試問(たずねてみた)い、閑愁(うれい)(いった)幾許(どれほど)かと。

一川(かわいっぱい)(もや)る草、満城(まちじゅう)の風にまう(やなぎのわた)、梅の()が黄いろい(ころ)の雨。


qīng yù àn

1 líng bō bú guò héng táng lù,dàn mù sòng,fāng chén qù.
2 jǐn sè huá nián shuí yǔ dù.
3 yuè qiáo huā yuàn,suǒ chuān zhū hù,zhǐ yǒu chūn zhī chù.

4 fēi yún rǎn rǎn héng gāo mù,cǎi bǐ xīn tí duàn cháng jù.
5 shì wèn xián chóu dōu jǐ xǔ.
6 yì chuān yān cǎo,mǎn chéng fēng xù,méi zǐ huáng shí yǔ.

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