2022年8月27日土曜日

118夜遊宮(周邦彦)

夜遊宮  周邦彦

1葉下斜陽照水、巻軽浪・沈沈千里。
2橋上酸風射眸子、立多時、看黄昏、灯火市。

3古屋寒窓底、聴幾片・井桐飛墜。
4不恋単衾再三起、有誰知、為蕭娘、書一紙。

1葉が散り夕陽が水に映え、さざ波が立つ、シンシンと千里のかなたへ。
2橋では冷たい風がツンとまなこを射し、じっと立っていると、黄昏に灯火をともす市が見える。

3ボロ屋の寒い窓辺で、幾片か井戸端の桐の葉が散り落ちるのに耳をすます。
4うすい布団に未練はなく、何度も起きる、誰か分かる人はいるだろうか、蕭娘のために、手紙を書いていることを。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1葉下:葉が散る。 2酸風射眸子:冷たい風が目にしみてツンとする。李賀「金剛仙人辞漢歌」に「東関酸風射眸子(東関の酸風 眸子を射る)」とある。 4蕭娘:唐代の女性の通称、男子は「蕭郎」という。唐・楊巨源「蕭娘」詩に「風流才子多春思、断腸蕭娘一紙書(風流才子 春思多く、断腸たる蕭娘 一紙の書)」とある。

1葉が()斜陽(ゆうひ)が水に()え、軽浪(さざなみ)を巻く、沈沈(しんしん)と千里へ。

橋上(はし)では酸風(つめたいかぜ)眸子(まなこ)()し、立多(じっとた)つ時、黄昏(たそがれ)()える、灯火の市。

 

古屋(ぼろや)の寒い窓底(まどべ)で、幾片か(いどばた)の桐が飛墜(ちりおち)るのを聴く。

単衾(うすいふとん)不恋(みれんな)再三(なんど)も起きる、誰か(わか)るひとは()るだろうか、蕭娘の為に、一紙(てがみ)を書く。


yè yóu gong

1 yè xià xié yáng zhào shuǐ,juǎn qīng làng、chén chén qiān lǐ.
2 qiáo shàng suān fēng shè móu zǐ,lì duō shí,kàn huáng hūn,dēng huǒ shì.

3 gǔ wū hán chuān dǐ,tīng jǐ piàn、jǐng tóng fēi zhuì.
4 bú liàn dān qīn zài sān qǐ,yǒu shéi zhī,wèi xiāo niáng,shū yì zhǐ.

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