瑞鶴仙 周邦彦
1悄郊原帯郭。2行路永、客去車塵漠漠。
3斜陽映山落、斂余紅・猶恋孤城欄角。
4凌波歩弱、過短亭、何用素約。
5有流鶯勧我、重解繡鞍、緩引春酌。
6不記帰時早暮、上馬誰扶、醒眠朱閣。
7驚飆動幕。
8扶残酔、繞紅薬。
9嘆西園・已是花深無地、東風何事又悪。
10任流光過却、猶喜洞天自楽。
1ひっそりと野原が街から続く。
2旅路は遠く、旅人が行き、車の土ぼこりがぼうぼうと立つ。
3夕陽が山を照らしながら沈み、残光も消えたが、なおも街の欄干が恋しい。
4あの人はなよなよと歩いてきた、駅を過ぎたところで、約束もしていなかったのに。
5鶯が私に勧めた、また鞍を解いて、ゆっくりと春の酒を酌めばいいのに、と。
6覚えていない、帰った時はいつだったか、馬に乗るのに誰が支えてくれたのか、たかどので目が覚めた。
7突風が簾を動かした。
8まだ酔いが残っている状態でふらつきながら、芍薬のあたりをうろうろした。
9ため息をつく、西園ではもう花がびっしりと咲き誇っているのに、春風はどうしてまた意地悪をするのだろう。
10時が過ぎゆくに任せて、私はやはり洞天の楽しみを喜ぼう。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1郭:外城。 3欄角:城角。 4凌波:なよなよ歩くさま。曹植「洛神賦」に「凌波微歩、羅韈生塵(波を凌いで微歩すれば、羅韈 塵を生ず)」とある。 短亭:郊外の道に、旅人が休息できるように設置された駅。亭と亭のあいだの距離には長短があり、十里に一つ長亭、五里に一つ短亭があったという。 素約:もとからあった約束。 10洞天:道家のいう神仙のすむ所。借りて妓女の住まいを言う。
中華書局『宋詞三百首誦読本』注:
3欄角:欄干の曲がる部分。
1悄と郊原が郭から帯く。
2行路は永く、客が去き、車の塵が漠漠とたつ。
3斜陽が山を映して落み、余紅も斂えた、猶も孤城の欄角が恋しい。
4凌波と歩弱く、短亭を過ぎて、素約も何用かったのに。
5流鶯が有て我に勧めた、重た繡鞍を解いて、緩と春の酌を引め、と。
6不記い、帰った時は早暮か、馬に上るのに誰が扶けたのか、朱閣で醒眠めた。
7驚飆が簾を動かす。
8残酔で扶く、紅薬を繞った。
9嘆く、西園は已是花が無地と深っている、東風は何事又た悪なのか。
10流光が過却くに任せ、猶お洞天の自楽を喜ぶ。
ruì hè xiān
1 qiǎo jiāo yuán dài guō.
2 xíng lù yǒng,kè qù chē chén mò mò.
3 xié yáng yìng shān luò,liǎn yú hóng、yóu liàn gū chéng lán jiǎo.
4 líng bō bù ruò,guò duǎn tíng,hé yòng sù yuē.
5 yǒu liú yīng quàn wǒ,zhòng jiě xiù ān,huǎn yǐn chūn zhuó.
6 bú jì guī shí zǎo mù,shàng mǎ shuí fú,xǐng mián zhū gé.
7 jīng biāo dòng mù.
8 fú cán zuì,rào hóng yào.
9 tàn xī yuán、yǐ shì huā shēn wú dì,dōng fēng hé shì yòu è.
10 rèn liú guāng guò què,yóu xǐ dòng tiān zì lè.
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