2022年8月21日日曜日

086洞仙歌(晁補之)

洞仙歌  晁補之

泗州中秋作

1青煙冪処、碧海飛金鏡、永夜閑階臥桂影。
2露涼時、零乱多少寒螿、神京遠、惟有藍橋路近。

3水晶簾不下、雲母屏開、冷浸佳人淡脂粉。
4待都将許多明、付与金尊、投暁共流霞傾尽。
5更携取胡床上南楼、看玉做人間、素秋千頃。

泗州中秋で作った

1暗い靄におおわれているあところ、紺碧の海に金の鏡のような月が浮かび、永い夜の静かな階段に、月に生えているという木犀の影が映る。
2露で涼しい時、鳴き乱れるたくさんの秋の蟬、都は遠く、ただ藍橋の路だけが近くに有る。

3水晶の簾が巻き上げられ、雲母の屏風が開かれて、月の光があの人の淡い白粉に冷たく注ぐ。
4たくさんの月光がすっかり酒杯に与えられたら、明け方に酒とともに飲み尽くそう。
5それから椅子を持って南楼に上り、玉が作るこの世を見よう、秋のすみずみまで月光に照らされているさまを。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0泗州:治所は臨淮にある。今の江蘇泗洪の東南、盱眙の対岸。徽宗の大観四年(1110)、晁補之は党籍を離れ、知達州となり、さらに泗州に改められ、赴任する途中で卒した。 1冪:おおう。おおい。 2寒螿:「寒蝉」、秋のセミ。 藍橋:陝西藍田県東南、唐の裴航が雲英と知り合い、夫婦となった場所。 3水晶簾:水晶を連ねた簾。 雲母屏:雲母で飾った屏風。 4流霞:神仙が飲む酒、美酒をいう。 5胡床:座具。脚が交叉して折りたためる椅子。 南楼:『世説新語』の典故。晋の庾亮が武昌で補佐官の殷浩らと夜に月を南楼で眺め、胡床に座って諧謔を言った。

※「藍橋で薬を搗く」という物語がある。唐代の秀才裴航が、漢水で美しい樊夫人と同船した。裴航が詩を送り、樊夫人が和した詩に「一飲 瓊漿 百感生じ、玄霜 搗き盡きて雲英を見る。藍橋 便ち是れ神仙の窟、何ぞ必らずしも崎 玉清に上らん」とあった。ある日、裴航が「藍橋」という橋を渡るとき、一人の老婦人に水を求めた。その娘は雲英という絶世の美女で、裴航が老婦人を通じて求婚すると「この薬を玉の杵で100日間、搗いておくれ」という。裴航は休むことなく薬を搗いた。その姿に感動した月のウサギが天上から降りてきて、裴航を手伝った。そしてついに縁談が認められた。結婚式の当日、漢水の船上で会った樊夫人もやってきた。彼女は雲英の姉で、姉妹はともに仙女だった。

泗州中秋での作

 

青煙(もや)(おお)う処、碧海(うみ)金鏡(つき)()かび、永い夜の(しず)かな(きざはし)(モクセイ)の影が(うつ)る。

2露の涼しい時、零乱(なきみだれ)多少(いくた)(あきのせみ)神京(みやこ)は遠く、()だ藍橋の路だけが近くに有る。

 

3水晶の簾が不下(まきあげ)られ、雲母の(びょうぶ)が開かれて、佳人(あのひと)の淡い脂粉(おしろい)に冷く(そそ)ぐ。

許多(たくさん)(ひかり)()(すべ)金尊(さかづき)付与(あたえ)るのを待って、投暁(あけがた)流霞(さけ)と共に()み尽くそう。

5更に胡床(イス)携取()って南楼に上り、(ぎょく)(つく)人間(このよ)()よう、素秋(あき)千頃(ひろさ)を。


dòng xiān gē

sì zhōu zhōng qiū zuò

1 qīng yān mì chǔ,bì hǎi fēi jīn jìng,yǒng yè xián jiē wò guì yǐng.
2 lù liáng sh,、líng luàn duō shǎo hán jiāng,shén jīng yuǎn,wéi yǒu lán qiáo lù jìn.

3 shuǐ jīng lián bú xià,yún mǔ píng kāi,lěng jìn jiā rén dàn zhī fěn.
4 dài dōu jiāng xǔ duō míng,fù yǔ jīn zūn,tóu xiǎo gòng liú xiá qīng jìn.
5 gèng xié qǔ hú chuáng shàng nán lóu,kàn yù zuò rén jiān,sù qiū qiān qǐng.

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