2022年8月21日日曜日

084水龍吟(晁補之)

水龍吟  晁補之

次韻林聖予「惜春」

1問春何苦匆匆、帯風伴雨如馳驟。
2幽葩細萼、小園低檻、壅培未就。
3吹尽繁紅、占春長久、不如垂柳。
4算春常不老、人愁春老、愁只是、人間有。

5春恨十常八九、忍軽辜・芳醪経口。
6那知自是、桃花結子、不因春瘦。
7世上功名、老来風味、春帰時候。
8縦樽前痛飲、狂歌似旧、情難依旧。

林聖予の「惜春」に次韻する

1春に聞いてみる、どうしてわざわざあわただしく、風雨を伴って駆け巡るかのようなのか、と。
2小さなつぼみ、庭の低い手すり、土もまだかけていないのに。
3盛んに咲いていた花は吹き尽くされて、春をいつまでも独り占めしているのは、やはり柳だけ。
4思うに、春はずっとそこにいるのに、人は春が去ることを愁う、愁いはただ人の世にあるのに。

5春の恨みは十のうち常に八、九を占める、うす酒が口に入るのをみすみす逃すのは我慢できない。
6知るよしもないのだ、勝手に桃の花は実を結び、春のせいで瘦せるのではないなんて。
7世間での功名、老いてからの味わい、春が去ろうとする時候。
8好きなだけ酒樽の前で痛飲し、昔のように狂歌しよう、だが昔のような気持ちになるのは難しい。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
5芳醪:美酒。 8「縦樽前」三句:『楽府雅詞』巻上では「最多情猶有、尊前青眼、相逢依旧」とする。また「狂歌似旧、相逢依旧」は同じ字で押韻していて格律にあわないので、前の「旧」字は「昔」字とするほうがよい。

林聖予の「惜春」に次韻する

 

1春に()く、(なぜ)(わざわ)匆匆(あわただ)しく、風雨を帯伴(ともな)って馳驟(かけぬけ)るかの(よう)なのか。

幽細(ちいさ)葩萼(つぼみ)小園(にわ)の低い(てすり)壅培(つちかけ)未就(まだしていな)いのに。

()いていた(はな)は吹き(ちら)されて、春を長久(いつまで)(ひとりじめ)しているのは、不如(やはり)垂柳(やなぎ)だけ。

(おも)うに春は(ずっ)不老(そこにい)るのに、人は春が()ることを愁う、愁いは只是(ただ)人間(うきよ)に有るのに。

 

5春の恨みは十のうち常に八九あり、芳醪(うまざけ)の口に(はい)るを軽辜(みすみすのが)すのは(しのびな)い。

(どうし)(わか)ろう、自是(かって)に、桃の花は()を結び、春の(せい)で瘦せるのではない()、と。

世上(せけん)の功名、老来(おい)てからの風味(あじわい)、春が()ろうとする時候(ころ)

(すきな)だけ樽前(さかだるのまえ)で痛飲し、似旧(むかしのよう)に狂歌しても、(おもい)依旧(むかしのよう)にはなり難い。


Shuǐ lóng yín

Cì yùn lín shèng yǔ xī chūn

1 wèn chūn hé kǔ cōng cōng,dài fēng bàn yǔ rú chí zhòu.
2 yōu pā xì è,xiǎo yuán dī jiàn,yōng péi wèi jiù.
3 chuī jìn fán hóng,zhàn chūn cháng jiǔ,bù rú chuí liǔ.
4 suàn chūn cháng bù lǎo,rén chóu chūn lǎo,chóu zhǐ shì,rén jiān yǒu.

5 chūn hèn shí cháng bā jiǔ,rěn qīng gū、fāng láo jīng kǒu.
6 nǎ zhī zì shì,táo huā jié zǐ,bù yīn chūn shòu.
7 shì shàng gong míng,lǎo lái fēng wèi,chūn guī shí shòu.
8 zòng zūn qián tòng yǐn,kuáng gē sì jiù,qíng nán yī jiù.

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