2022年8月20日土曜日

082蝶恋花(趙令畤)

蝶恋花  趙令畤

1巻絮風頭寒欲尽、墜粉飄香、日日紅成陣。
2新酒又添残酒困、今春不減前春恨。

3蝶去鶯飛無処問、隔水高楼、望断双魚信。
4悩乱橫波秋一寸、斜陽只与黄昏近。

1柳のわたを巻き上げて風が吹き、寒さはもう終わろうとしている。花びらを散らせて、くる日もくる日も赤く陣を成して。
2追い酒は二日酔いにさらにけだるさを加えるが、今年の春は去年の春の恨みを減らさない。

3蝶や鶯が飛び去って、尋ねるあてはなく、川に隔たれた高楼で、むかし鯉が届けてくれたという手紙を待ちわびるばかり。
4秋波のようなあの人のまなざしに悩まされた、夕陽はただ黄昏に迫ろうとしている。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
3双魚信:古詩に「客従遠方来、遺我双鯉魚。呼児烹鯉魚、中有尺素書(客 遠方より来たり、我に双つの鯉魚を遺す。児を呼んで鯉魚を烹れば、中に尺の素書有り)」とある。 4秋一寸:目をいう。

(やなぎのわた)を巻く風頭(かざ)、寒さは尽きよう()として、粉香(はなびら)墜飄(ちら)せ、くる日もくる日も紅く陣を成す。

新酒(おいざけ)残酒(ふつかよい)()(けだる)さを(くわ)え、(ことし)の春は(きょねん)の春の恨みを不減(へらさな)い。

 

3蝶が去り鶯が飛び、(たず)ねる(あて)は無い、(かわ)を隔てた高楼(たかどの)で、双魚信(てがみ)望断(まちわび)る。

橫波(なみ)のような秋一寸(ながしめ)悩乱(なやま)される、斜陽(ゆうひ)()だ黄昏()近い。


dié liàn huā

1 juǎn xù fēng tóu hán yù jìn,zhuì fěn piāo xiāng,rì rì hóng chéng zhèn.
2 xīn jiǔ yòu tiān cán jiǔ kùn,jīn chūn bù jiǎn qián chūn hèn.

3 dié qù yīng fēi wú chù wèn,gé shuǐ gāo lóu,wàng duàn shuāng yú xìn.
4 nǎo luàn héng bō qiū yí cùn,xié yáng zhǐ yǔ huáng hūn jìn.

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