2021年10月5日火曜日

白石詩085女郎山

女郎山〔漢陽県西二十里〕

1不見郢中能賦客、
2可憐負此女郎山。
3氷魂寂寞無帰処、
4独宿鴛鴦沙水寒。

女郎山〔漢陽県西二十里〕

1郢中(みやこ)に能賦客(ふのめいじん)が不見(いな)くなったのに、

2此(こ)の女郎山が負(じふ)しているのが可憐(あわれ)だ。

3その冰魂(たましい)は寂寞(さびし)くも帰る処(ところ)が無(な)く、

4独(ひと)り宿(ね)の鴛鴦に沙水(きし)は寒(つめた)い。


乾道八年(1172)、十八歳の作。(馬維新『姜白石先生年譜』) 1郢:楚の都。 能賦客:楚の屈原のように詩をよく賦する人。 3冰魂:女郎山の魂をいう。蘇軾「再用前韻(十一月二十六日松風亭下梅花盛開)」詩に「羅浮山下梅花村、玉雪為骨氷為魂」とある。 4独宿鴛鴦:杜甫「絶句」詩に「泥融飛燕子、沙暖睡鴛鴦」とある。ここは反対の意で用いた。



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