1山抹微雲、天黏衰草、画角声断譙門。
2暫停征棹、聊共引離樽。
3多少蓬萊旧事、空回首・煙靄紛紛。
4斜陽外、寒鴉万点、流水繞孤村。
5銷魂。
6当此際、香囊暗解、羅帯軽分。
7漫贏得・青楼薄幸名存。
8此去何時見也、襟袖上、空惹啼痕。
9傷情処、高城望断、灯火已黄昏。
1山をうすい雲が塗り込め、空に枯れた草が連なり、譙門では角笛の音が途絶えた。
2しばらく旅行く棹を停めて、しばし共に別れの酒を酌もう。
3どれほどあったろうか、蓬萊の仙境のごとき思い出、むなしく振り返る、もやがぼんやりと立ちこめる辺りを。
4夕陽の向こうに、秋の鴉の群れ、ぽつんとした村を川が繞って。
5さびしい。
6わかれぎわ、私は帯につけている香り袋をひそかに解き、あの人は絹の帯をそっと解いて、互いに贈った。
7みだりに「青楼薄幸(うわきおとこ)」の誉れを残した。
8ここを去ったのち、いつまた会えるだろう、襟や袖には、むなしく涙のあとが残る。
9悲しみにくれて、街を望めば、すでに黄昏に灯火がともっている。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1黏:はりつく。「連」とするテキストもある。 譙門:「譙楼」、城門の上にある建物で、展望できる。 4「寒鴉」二句:隋の煬帝煬広の断句に「寒鴉千万点、流水繞孤村(寒鴉 千万点、流水 孤村を繞る)」とある。「万」は「数」とするテキストもある。 6香囊:香り袋、古代の人は身につけて装飾品や贈り物とした。 7「漫贏得」句:杜牧「遺懐」詩に「十年一覚揚州夢、贏得青楼薄幸名(十年 一覚 揚州の夢、贏し得たり 青楼薄幸の名)」とある。「青楼」は妓女のいるところ。
1山は微い雲に抹られ、天は衰れた草に黏なり、画角の声は譙門に断えた。
2暫く征の棹を停めて、聊し共に離れの樽を引もう。
3多少か、蓬萊の旧事、空しく回首る、煙靄は紛紛。
4斜陽の外、寒の鴉の万点、流水は孤村を繞る。
5銷魂しい。
6当此際、香り囊を暗かに解き、羅の帯を軽と分いた。
7漫に贏得した、青楼薄幸の名存。
8此を去って何時、見えるだろう、襟や袖の上に、空しく啼の痕を惹す。
9傷情しい処、高城を望断めば、灯火が已に黄昏に。
mǎn tíng fāng
1 shān mò wēi yún,tiān nián shuāi cǎo,huà jiǎo shēng duàn qiáo mén.
2 zàn tíng zhēng zhào,liáo gòng yǐn lí zūn.
3 duō shǎo péng lái jiù shì,kōng huí shǒu、yān ǎi fēn fēn.
4 xié yáng wài,hán yā wàn diǎn,liú shuǐ rào gū cūn.
5 xiāo hún.
6 dāng cǐ jì,xiāng náng àn jiě,luó dài qīng fēn.
7 màn yíng dé、qīng lóu bó xìng míng cún.
8 cǐ qù hé shí jiàn yě,jīn xiù shàng,kōng rě tí hén.
9 shāng qíng chù,gāo chéng wàng duàn,dēng huǒ yǐ huáng hūn.
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